出版社内容情報
毎日、あちこちで空襲がある。学校も兵隊になる訓練ばかりだ。でも、ぼくのところにまで空襲はまだこないと思っていた。けれど、その日はやってきた。1945年3月10日の真夜中、空は爆撃機にうめつくされ、町は炎につつまれた……。熱風にあおられながら逃げまどうさなか、ぼくは友達のガンちゃんにであう。「また あおう、やくそくだぞ。」と、再会を誓ったけれど……。著者、早乙女勝元さんの実体験をもとにした紙芝居。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
23
3月11日の記憶が生々しいだけに、その前日が東京大空襲の日だという事を思い出せる人はほとんどいないのではないでしょうか。 この時期に早乙女勝元さんが、自分の記憶を紙芝居にした意味は、忘却への警鐘ではないでしょうか。 私の住む市川は、東日本大震災の際には、電車が動かないために多くの人が歩いて江戸川を越えて来ました。 その60数年前には、空襲による大火災を逃れて多くの人が東京から歩いて来たといいます。 自然災害と戦災、忘れた頃に襲って来そうで仕方ありません。2021/04/01
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
15
1945年3月10日東京大空襲。戦争体験者である著者の体験談の紙芝居。たまたま知り合いの紙芝居師さんが講演を聞きに行き購入したというのを聞いて、図書館から借りました。今、絵本も紙芝居も戦争未体験者の私たちが中心で語ることが多いですが、体験者の方々のおはなしを少しでも聞くことで、演じ手の気持ちは変わってきます。戦争は悲劇をうむだけです。早乙女さんの「語りつづけよう」という思いに少しでも手をかせるよう、演じていこうと思います。【第59回高橋五山賞 五山賞】2021/04/26
ヒラP@ehon.gohon
13
おもちゃ図書館で演じました。わくわくタイム。2021/03/20
ヒラP@ehon.gohon
12
【再読】大人のための絵本。 戦争がまた日本にやってこないことを祈ります。2022/03/10
ヒラP@ehon.gohon
10
Sカフェで演じました。2023/03/15