字体のはなし―超「漢字論」

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  • サイズ B6判/ページ数 168p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784625634093
  • NDC分類 821.2
  • Cコード C0081

内容説明

手書きと印刷文字の違いや、漢字のさまざまな字体の不思議について、身近な例を盛り込みながら解説する。

目次

字体のはなし(字種と字体;進化する漢字;異体字;筆順;楷書の事実;改定常用漢字表;手で書く漢字)
筆写と印刷
題簽の中の會津八一

著者等紹介

財前謙[ザイゼンケン]
1963(昭和38)年、大分県生まれ。早稲田大学教育学部国語国文学科卒業。書家、美術評論家。第一回「墨」評論賞大賞受賞。現在、早稲田大学非常勤講師として、「書道」(教育学部)や「金石文特論」(文学研究科)などの科目を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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dobrydenkrtek

1
手書き文字(楷書)の重要性を、活字(特に康熙字典体)に偏重した新字体・旧字体の漢字議論に一石を投じる。昨今読んだ、『古典再入門』にも通じるが、かつての筆で書かれていた資料を活字にすることで生じてくるさまざまな問題がわかる。その資料の成り立ちに関する深い理解が正しい読み・理解に通じる。2016/06/19

テツオ

1
常用漢字表は「漢字表」であって「字体表」ではない。この本を読んで、思いを強めた。常用漢字表の字体は、“便宜上”一つの明朝体を標準字体を挙げてあるにすぎず、そしてあくまで工業用デザインとしての字体である。だから、一つの字体にとらわれすぎるのはナンセンスだし、そもそも印刷標準字体と手書きの書き方は異なるものだから、それを統一すること自体がおかしいのだけれど、教育現場までそれが伝わっていないのが問題。印刷標準字体でははねてあっても、手書きでは筆脈の関係上、はねないなど、それを間違いと指摘するほうが間違いなのだ。2012/03/12

ホウジ

1
異体字がはびこる中で正字こそが正しいのだ!という正字絶対視観念を打ち砕いてくれた一冊。そもそも、活字と筆写ではその理が違うのだから、字体に差があって当然。2点しんにょうに代表されるように、活字体で筆写させることを強要することがそもそもナンセンスなのね。正字意識というのも、時代によって移り変わっていくもの。今、拡張新字体と呼んでいる漢字も、自分の視点では「俗字」だけど、今の子ども達から見れば「正字」になって当然なのだろう。大事なのは、字体の違いを許容する度量なのだな。2011/01/16

llll'

0
2011/10/21

わ!

0
一風変わった、字体に関する本で有る。実は字体の歴史でも書かれていないか…少し興味がある…と思って読んだのだが、現在の文字が字体のせいで、いろいろな問題を抱えている…ということに終始した本となっていた。少し残念ではあったのだが、これはこれで面白かったのである。字体…つまり、このゴシック体とか明朝体とかの「字体」の話だ。そんなもので、どの程度話が膨らむものか…とも思われるかもしれないが、それはそれでやはり専門家によると話が膨らむ。2014/01/04

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