感想・レビュー
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kenitirokikuti
10
図書館にて。明治書院の和歌文学大系9 続後拾遺和歌集など勅撰和歌集の後半十三代集の解説を読んだ(古今集から新古今までが八代集、残りが十三代集)。15番目「続千載」は1320年成立。2回目の院政を始めた後宇多院が作らせもの。そして本書16番目「続後拾遺」は、親政を開始した後醍醐天皇が作らせたもので成立は1326年。本巻の発売は1997年だが、この「続後拾遺」の研究史は非常に薄く、解説でも2点しか上がっていない。十三代集で研究されてるのは西行か実朝、それに『風雅』『玉葉』など京極派あたりしかないそうな。2024/10/05