出版社内容情報
マーガレット・カノヴァン[マーガレット カノヴァン]
著・文・その他
寺島 俊穂[テラジマ トシオ]
翻訳
伊藤 洋典[イトウ ヒロノリ]
翻訳
内容説明
アレントの主著を再読、再構成し、その政治思想の内在的解釈として到達点を示す。文献的にも、また、アレントの思考を撚り合わせていく読解の確かさにおいても精緻な議論を展開。アレントの政治思想の細部に立ちいり、その思想にそくして政治的事象や諸概念を考察した点でもきわだった、まさにアレント政治思想の「再解釈」。
目次
第1章 はじめに
第2章 全体主義の起源
第3章 「マルクス主義の全体主義的諸要素」
第4章 『人間の条件』
第5章 全体主義以後の時代の道徳と政治
第6章 新しい共和主義
第7章 哲学と政治
第8章 結論
著者等紹介
寺島俊穂[テラジマトシオ]
1950年東京都生まれ。慶応義塾大学大学院法学研究科博士課程修了。西欧政治思想史/政治哲学専攻。現在、関西大学法学部教授
伊藤洋典[イトウヒロノリ]
1960年大分県生まれ。九州大学大学院法学研究科博士課程修了。政治思想史/政治理論専攻。現在、熊本大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ア
0
以前読んだこの著者の『ハンナ・アレントの政治思想』には、アレントの思想がよくまとまっているがそれほど新しい発見はない、という感想を持った。しかし、本書はアレントの政治思想の広く深い議論がなされており、アレントを語る上では必読の書であると感じる。訳者の表現を借りれば「複雑なアレント思想を多くの糸が撚り合う束として解明しようとしている」。 底流する全体主義との対決、複数性という独自性、1950年代はじめの「マルクスと西欧政治思想の伝統」の重要性、集大成でなく横断面として『人間の条件』、古典的共和主義。2017/08/01
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