内容説明
「復帰」という名の併合をめぐる闘争を生きた世代の思想と苦闘の生涯を探訪する記録。沖縄戦後世代の鏡と窓、交差と越境、精神史にして思想の地図。沖縄の人びとはこれからどう生きるべきかへの指針の書。
目次
1 旅する沖縄、残影のチジュヤー(夜と漂流とインプリケーション;未葬のオブセッション;あゝ沖縄人プロレタリアート;音で書いたオキナワン・サーガ;季節風に吹かれ、カフカ的に)
2 地図にない邦へのジントーヨー(内部生命となった民族自決とザン;この「在所」越えて―極私的に、存在了解的に往還する魂のジオラマ;「遺書」と「困民」とマンガタミー;蠕動する国境と生霊たちの日本語;舟を漕ぐなら今)
著者等紹介
仲里効[ナカザトイサオ]
1947年、沖縄南大東島生まれ。法政大学卒。批評家。1995年に雑誌「EDGE」(APO)創刊に加わり、編集長。現在、「越境広場」編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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