出版社内容情報
これまで記念的に撮影される「家族写真」の多くは画一的で凡庸と見なされ、写真史や美術史においては注目されてこなかった。一方で、近年では災害や社会不安が続くなか、家族の記録や絆の象徴としての意義を再評価する向きもあり、家族史やジェンダー論の研究の進展から、新たな視点でも関心が高まっている。本書では、一九世紀から現代に至るまでの家族写真の構図や撮影された背景を分析し、社会における家族の表象、また個人が過去や死者と向き合う際のよすがとしての「家族写真」を再考する。?
内容説明
これまで記念的に撮影される「家族写真」の多くは画一的で凡庸と見なされ、写真史や美術史においては注目されてこなかった。一方で、近年では災害や社会不安が続くなか、家族の記録や絆の象徴としての意義を再評価する向きもあり、家族史やジェンダー論の研究の進展から、新たな視点でも関心が高まっている。本書では、一九世紀から現代に至るまでの家族写真の構図や撮影された背景を分析し、社会における家族の表象、また個人が過去や死者と向き合う際のよすがとしての「家族写真」を再考する。
目次
序章 鶴見良行の家族写真論から
第1部 家族写真の来歴と展開(欧米の家族写真;日本の家族写真の来歴;日本の家族写真の展開;家族写真の変容;子供写真と家族写真の存続)
第2部 家族写真の写す社会と個人(天皇の家族写真;アマチュア写真家のスタイル―塩谷定好の抒情派子供写真;ドキュメンタリー家族写真―社会生活派の影山光洋;家族写真のアート化と変貌;家族写真スタイルの現在と諸相―多様化/複数化)
終章 故人史を妄想する
著者等紹介
川村邦光[カワムラクニミツ]
1950年青森県中津軽郡千年村(現、弘前市)生まれ、福島県出身。現在、大阪大学名誉教授、文筆業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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