海外文学セレクション 悪魔を飼っていた男

ムーア，クリストファー【著】〈Ｍｏｏｒｅ，Ｃｈｒｉｓｔｏｐｈｅｒ〉/青木 純子【訳】

東京創元社（1997/05発売）

• サイズ B6判／ページ数 222p／高さ 20cm
• 商品コード 9784488016173
• NDC分類 933
• Cコード C0097

内容説明

カリフォルニアののんびりした田舎町パインコーヴに、ある夜、怪異現象が続発！原因は、なんとやって来た人食い悪魔キャッチだった。腹をすかせた悪魔にとって、パインコーヴは四つ星レストランと化す。七十年前、神学生だったある青年がひょんなことから呼び出してしまったこの悪魔、地獄に送り返すには、青年がかつてある娘に贈った燭台が必要だった。そこに秘密の呪文が隠されているのだ。キャッチに取り憑かれた青年は老いることなく、悪魔連れの旅を七十年間続け、とうとう、燭台の持ち主の居場所をつきとめたのだが…。イスラムの魔神までが現われて、町は大騒ぎ。はたして九十歳の青年の運命は？そしてホラー映画が大好きになった人食い悪魔キャッチの運命は？ロバート・ブロックも絶讃した傑作ホラー・コメディ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[火山灰 裾野]

登場人物があんなに多いのにそれぞれの人生に感情移入させて、どんな目に遭うんだろうと自分のことのようにハラハラさせる。只者じゃない。

2012/04/26

[Steppenwolf]

Gユーモラスな作品であった。もうすぐ本書は私の手元から離れる。

[みっくん]

ユーモア小説と言うには、ちょっと毒があるような気がします。ブラックユーモアというには、ひねりはないのですが。　コミカルでキャラの個性が楽しい本。あんまり深く考えてはいけないのかな。

2015/05/13

[ALBA]

設定はありがちですが、コミカルなノリの終わりには情感あふれるラストが待ってます。

2011/06/27