出版社内容情報
国際協調主義を掲げた戦後日本は、政府開発援助(ODA)を通して世界の発展途上国とどのように関わってきたのか。各国の経済発展や福祉向上のために、試行錯誤や批判も浴びながら、いかなる援助を行ってきたのか。本書では、中南米諸国へのODAを、歴史的経緯や各種資料とともに俯瞰し、21世紀の今後の日本の国際協力の課題を考えるための基礎的判断材料と論点を提供する。
目次
日本とラテンアメリカ・カリブ諸国―SDGs時代の日本の政府開発援助(ODA)
第1部 メキシコ・中米編(解説―貿易・移民・麻薬;対メキシコ援助―中所得国の課題と挑戦 ほか)
第2部 カリブ海地域(解説―日本とカリブの小島嶼諸国との協力関係;対キューバ援助―社会主義体制と経済封鎖の中で ほか)
第3部 アンデス諸国(解説―アンデス山脈にまたがる五カ国の歴史、経済、政治;対ベネズエラ援助―石油大国における「貧しき人民」の革命 ほか)
第4部 コーノ・スール諸国(解説―多様な地域統合と自立化の動き;対ブラジル援助―二つの地球益への貢献を目指して ほか)
著者等紹介
松下冽[マツシタキヨシ]
立命館大学名誉教授
田巻松雄[タマキマツオ]
宇都宮大学国際学部教授
所康弘[トコロヤスヒロ]
明治大学商学部教授
松本八重子[マツモトヤエコ]
亜細亜大学非常勤講師、上智大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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