出版社内容情報
国際協調主義を掲げた日本は、アフリカの年を迎え植民地から独立した国々や、石油資源が注目される中東諸国に対し政府開発援助(ODA)を通じてどのように関わってきたのか。各国の経済発展や福祉向上を目的とする支援が、なぜ批判も浴びてきたのか。本書では、中東・アフリカ諸国へのODAの全貌を、その形成と展開、現状と事例、課題と展望から解明し、21世紀の日本の国際協力の課題を考えるための基礎的判断材料と論点を提供する。
内容説明
国際協調主義を掲げた日本は、アフリカの年を迎え植民地から独立した国々や、石油資源が注目される中東諸国に対し政府開発援助(ODA)を通じてどのように関わってきたのか。各国の経済発展や福祉向上を目的とする支援が、なぜ批判も浴びてきたのか。本書では、中東・アフリカ諸国へのODAの全貌を、その形成と展開、現状と事例、課題と展望から解明し、21世紀の日本の国際協力の課題を考えるための基礎的判断材料と論点を提供する。
目次
中東・アフリカとODA
第1部 中東地域(解説―援助戦略に根本的な反省を迫る深刻な実態;対パレスチナ援助―混乱が続く政治情勢の中での援助;対ヨルダン援助―難民受け入れ国の経済的自立を目指して ほか)
第2部 北アフリカ地域(解説―いま私たちに必要な視点とは;対エジプト援助―「地域の平和と安定化のための要塞」としての老舗地域大国;対リビア援助―内戦後復興支援に向けた課題 ほか)
第3部 サブサハラ地域(解説―「誰一人取り残さない」経済成長は可能か;西アフリカ・中部アフリカ地域解説―ODAは格差とどう向き合うのか;対セネガル・ガンビア援助―きわめて民主的で安定した稀有な国 ほか)
著者等紹介
阪本公美子[サカモトクミコ]
宇都宮大学国際学部教授
岡野内正[オカノウチタダシ]
法政大学社会学部教授
山中達也[ヤマナカタツヤ]
駒澤大学経済学部講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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