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内容説明
「メディア・リテラシー」が注目されるようになって久しい。しかし、マスコミの情報操作から身を守る手段、あるいは情報利用のスキル・マナーといった表層的な理解を越えて、メディア・リテラシーを切り口に現代社会とメディアの関わりを批判的に問い直した研究は少ない。本書はメディア・リテラシーの視座を、社会学やジャーナリズム研究、歴史学など社会科学の研究領域と接合させながら、現代のメディア社会をクリティカルに読み解いていく。
目次
第1部 メディア・ジャーナリズムを読み解く(メディア・リテラシー実践の現状と課題―カナダBC州中等学校の調査分析から;NIEが変える教育と新聞―学習材としての新聞の「危うさ」と「面白さ」;原寿雄のジャーナリスト観―「サラリーマン記者」に抗する思想;メディア・リテラシーから統計リテラシーを考える)
第2部 メディア・表象・空間を読み解く(終戦記念番組としてのテレビドラマ;「戦跡というメディア」の成立と変容―「摩文仁」をめぐる輿論と空間編成;三億円事件と学生運動家―二一世紀初頭の映画表象における「1968年」=“政治の季節”;鶴見俊輔の大衆文化研究とその応用―片桐ユズル、マーシャル・マクルーハン、音楽文化との関連から;マンガに集う/マンガで集う)
第3部 メディア・システムを読み解く(電話リテラシーの社会史―電話のマナー教育は、何を伝えたのか?;メディアスポーツ研究の実践的課題―スポーツ中継番組における能動的な「読み手」の形成に関わる一考察;私事化とマス・メディア―国際比較データを使った試論;送り手のメディア・リテラシー―二〇〇〇年代の到達点、一〇年代の課題と展望)
著者等紹介
浪田陽子[ナミタヨウコ]
ブリティッシュ・コロンビア大学大学院カリキュラム研究科博士課程修了。Ph.D.現在、立命館大学産業社会学部准教授
柳澤伸司[ヤナギサワシンジ]
創価大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(社会学/立命館大学。2009年)。現在、立命館大学産業社会学部教授
福間良明[フクマヨシアキ]
京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。博士(人間・環境学)。現在、立命館大学産業社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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