感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たけふじ
1
途中の数理モデルの章は難解すぎて読み飛ばしてしまいました…理論の専門書のため全体的に抽象論が多いため、ある程度理論に通暁していないと読むのに骨が折れると思う。冷戦後の国際状況を理論化するために様々な視点を提供する一冊だが、面白かったのは4章の地域主義の理論。大枠として「地域機構に不満がある場合、発言ないしは退出という方法で異議を表明する。ただし退出による機構へのダメージは大きいため発言で済む場合が多い」というものだ。これをBREXITになぞらえると、EUは英が抜けても回復可能と考えていたと推察できる。2016/10/09