内容説明
小泉・第一次安倍内閣政権下で行われた国政的プロジェクト「安全で安心なまちづくり」にみられる諸々の犯罪政策/施策に対して社会学的言及をおこなうことで、2000年代日本の国家と社会、空間と権力の配置を描き出す。地域社会での「防犯活動」は、何を警戒対象としてきたのか、私たちの社会はそうした「内なる脅威」をどのようにして産出してきたのか、行政文書やフィールドワーク調査をもとに明らかにする。
目次
序言
第1章 国家・社会・犯罪統制
第2章 配慮の空間
第3章 国政的水準における犯罪政策
第4章 国政的から地方政治の舞台へ―都市空間と犯罪統制
第5章 自主防犯団体と街区の創出
第6章 空間と権力
著者等紹介
山本奈生[ヤマモトナオ]
1979年生まれ。佛教大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学、博士(社会学、佛教大学)。現在、佛教大学社会学部専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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