出版社内容情報
コモンウェルスの国際秩序形成機能と、主権国家体制の中での役割を歴史的に捉え直すとともに、他地域の類似例と比較。
内容説明
国際組織コモンウェルスの機能と役割―組織の変容や他地域との比較から分析し、ポスト帝国時代の世界史を捉え直す。
目次
ポスト帝国時代の国際秩序とコモンウェルス
第1部 関係と比較の観点からみるコモンウェルス(コモンウェルス概念の史的変遷;「家族」と「鬼子」―ブリティッシュ・コモンウェルスのなかの自治領アイルランド;「多人種コモンウェルス」への変容とカナダ―インド自治問題と在加インド人移民問題;兄弟よ、立ち入るなかれ―「多人種のコモンウェルス」とイギリスへの入移民;ハプスブルク帝国とコモンウェルス―国籍論の比較を通じて;フランス版コモンウェルスとしてのフランコフォニー―その構想と形成)
第2部 コモンウェルスと政治・経済秩序(コモンウェルスと委任統治―二〇世紀はじめのグローバル化;「ラウンド・テーブル」運動とコモンウェルス―インド要因と人種問題を中心に;国連とコモンウェルス―「リベラル」な脱植民地化;二〇世紀中葉のコモンウェルス・ゲームズと国際秩序―スポーツ界につくられた「もうひとつのコモンウェルス」;第二次世界大戦後イギリスの世界的役割とコモンウェルス―インド洋地域の安全保障問題をめぐって;アフリカン・コモンウェルス諸国の台頭―一九六九年アルーシャ協定をめぐる貿易外交を中心に)
著者等紹介
山本正[ヤマモトタダシ]
1986年大阪大学大学院文学研究科博士課程後期課程単位取得退学。2002年博士(文学)(大阪大学)。現在、大阪経済大学経済学部教授
細川道久[ホソカワミチヒサ]
1988年東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。2005年博士(文学)(東京大学)。現在、鹿児島大学法文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
人生ゴルディアス
陽香