内容説明
私たちは科学のもたらす恩恵のみを信じて、自らの手に余るような技術とつきあっていけるのだろうか。この問いにこたえるためには、思想が生成してくる場、科学の発見や技術開発の現場にまでさかのぼり検証する必要がある。本書では、科学や技術の専門家が具えるべき思考のわざや判断、倫理について考察し、生き物としての人間が、世界と共に生きていく智恵の再生を模索する。
目次
第1章 科学と生きるとは(専門研究の学際;近代科学世界を相対化する ほか)
第2章 知るということ(ヒトと人のあいだ;知と智恵 ほか)
第3章 知の果てまで(物自体;形而上学と物理学 ほか)
第4章 欲望と責任の間で(原子物理学者にとってのヒロシマ;火をもつ者の行方)
著者等紹介
鈴木晶子[スズキショウコ]
京都大学大学院教育学研究科教授。文学博士。日本学術会議会員(第一部)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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