- ホーム
- > 和書
- > 新書・選書
- > ノベルス
- > ハーレクインシリーズ
内容説明
こんな一方的な婚約ってないわ。まったくばかげてる。妹の結婚式に出席するため三カ月ぶりに生家に帰ったグエンは、父親からフィアンセを押しつけられて頭にきた。名門の娘にふさわしい相手は、父親が選ぶとでもいうの?確かに、わたしの恋愛はうまくいったためしがないけれど…。だが、実はこの“婚約”にはせっぱつまった事情があった。父が顧問弁護士をつとめる会社で不祥事が生じ、それが脅迫事件を引き起こして関係者の家族にまで及んでいるという。そのため家族一人一人に偽装した刑事がつくことになったのだ。なるほど、婚約者ならいつも一緒にいても不自然ではない。石油関係の実業家という名目のマロリー刑事は、たくましい風貌が、どちらかというと戸外労働者を思わせた。ゴルフやポロは、しそうもないタイプ。はたして周囲の目をごまかせるだろうか?