内容説明
世界最大の開発機関、世界銀行。日本は米国に次ぐ資金供与国、年間300億ドル以上の資金を、開発途上国に融資している。近年その政策やプロジェクトに対して、NGO(非政府組織)が大きな影響力を及ぼしている。両者の「せめぎ合い」の歴史と現状をNGOの第一線で活動する執筆者が明らかにしながら、国際機構と市民社会の関係を分析する。
目次
日本と世界銀行の60年―借入国として、第2のドナーとして
第1部 世界銀行とは
第2部 ともに活動する
第3部 内から働きかける
第4部 外から働きかける
国際関係の中の世界銀行―理論から見えること
著者等紹介
松本悟[マツモトサトル]
1963年神奈川県に生まれる。早稲田大学政治経済学部卒業。シドニー大学大学院地球科学研究科地理学専攻研究修士(MSc)。東京大学大学院新領域創成科学研究科国際協力学専攻博士課程修了(学術博士)。NHK報道記者、日本国際ボランティアセンター(JVC)ラオス事務所代表、メコン・ウォッチ代表理事などを経て、法政大学国際文化学部准教授
大芝亮[オオシバリョウ]
1954年兵庫県に生まれる。1976年一橋大学法学部卒業。1983年一橋大学大学院法学研究科博士課程退学。1989年イェール大学Ph.D(政治学)。上智大学法学部助教授、一橋大学法学部助教授、同大学院法学研究科教授、同大学院法学研究科長、日本国際政治学会理事長などを歴任し、現在、一橋大学副学長・同大学院法学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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