- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
どうすれば、わが子をゲーム、ネット中毒から救えるのか。
ゲームやインターネットの中毒性を指摘した『脳内汚染』で一大センセーションを巻き起こした著者が、いじめやADHDとの関連性を示す研究成果を追加で盛り込み、問題の本質をより理解しやすく提示。
また、依存を予防しながら、ゲームやネットなどの情報機器と上手に付き合う方法や、依存に陥った子どもの克服事例、家族がとるべき対処法など、実践的な対策法にも重きを置いている。
情報化社会に生きる現代人の必読書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かわうそ
62
★★★★★親も子も必読書。ゲームとテレビは危険だとは当然認識していたがここまでとは。とくに子供が少なくとも小学生低学年までは与えてはいけない。幼い時にゲームをやらせたりテレビを見せすぎると脳に障害を持つことになる。治すことも難しくなってしまう。ゲームは危険なドラッグであると言い続けることが必要だ。麻薬となんも変わらない。それを日本全国民に分からせる必要があるだろう。また、残念なことに任天堂がスイッチというゲーム機を開発したようだが。子持ちの方には自宅に1冊は置いておいて欲しいところ。2017/01/13
koheinet608
14
この本を読み終わって、 スマホの電源を切るようにしました。 ①仕事上や何かを連絡しなければいけない状況以外、スマホを切る②土日は、ほぼ電源を切る③ゲーム、ニュース、視聴アプリは全て削除 そもそものきっかけが、スマホで、ネットニュースを見たり、チャットをしたり、ゲームをしたり、 YOUTUBE見たりするとイライラや、不安、退屈、焦りが、軽減する感覚をおぼえました。この感覚がタバコを吸っていた時と極めて似ていたので怖くなりました。 デジタルヘロインという言葉がありますが、言い得て妙だと思っています。 2019/02/22
みい君
13
異常なまでのゲームやネットの使用により破壊されていく子供達を目の当たりにして(大人も)このままでは将来人間はどうなってしまうのだろうという不安が拭い切れないです。①ゲームをプレイすることによって覚醒剤を静脈に注射したのひほぼ匹敵する状態が脳の中で起きている②ゲームネット依存の克服は1日1日止め続ける事の積み重ねである③低年齢からのメディアリテラシー教育が重要④業界は依存症の人達の救済支援策を講ずるべきである⑤幼少期からの親子の関係性もかなり重要。 など。外に出て生きてるものと触れ合わなきゃだめなんだな。2019/11/30
ガミ
11
幼少期からゲームに触れることで起こる脳内の変化を、現代の社会問題を踏まえながらまとめられた書です。2007年に出版されたものですが、現代で起こる事件とつなげると内容がかなり侮れないです。第五章では大学中退やサラリーマンの引きこもりなど、大変リアルな問題が挙げられていて、身近で起こりうることであることを痛感させられました。私自身、小さいころからかなり集中してやりこみクリアしてしまう性格のため、書いてあることに思わずドキリ…。それも踏まえ、子ども達にゲームやネットの依存性を丁寧に伝えていかないとな。2017/02/10
くまこ
5
ネット、ゲーム依存症に関するところが興味深かった。一時期、モンスターを狩るというオンラインゲームにはまったことがある。知らない人と「よろしくお願いします」と挨拶を交わし、ルールに則ってプレーをし、狩りが成功したらみんなで喜びを分かちあう。著者が指摘する、共感性や社会的行動の発達が損なわれるという悪い影響は特に感じなかった。個人的体験はさておき、ネット、ゲームにある種のドラッグ的要素があるのは確か。今後もきちんと調査をして、社会教育として取り組んでいくべき問題だと思う。2012/07/01