内容説明
哲学や社会学の分野に現れた構成主義は今や政治学においても新たな潮流となりつつある。その理論的前提を解明し、さらには理論的検討と経験的分析作業との架橋を試みる。
目次
「構成主義的政治理論」の意義―決定論からの離脱
第1部 理論編(構成主義理論と政治経済学について―レバレッジド・バイアウトの理由とアプローチ;アイデアおよび言説を真摯に受け止める―第四の「新制度論」としての言説的制度論;熟議による構成、熟議の構成―ミニ・パブリックス論を中心に)
第2部 経験分析への架橋(制度変化におけるアイデアの二つの役割―再編期の福祉国家分析を手がかりに;構成主義的政治理論の三層モデル―イギリス労働党のEU政策を事例とした試論;選挙制度改革の政治過程―構成主義的政治理論による再解釈;構成主義的政策決定過程分析としての「政策論理」―日本の宇宙政策を例として)
著者等紹介
小野耕二[オノコウジ]
1951年生まれ。1979年名古屋大学大学院法学研究科博士課程修了。法学博士(京都大学)。現在、名古屋大学大学院法学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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