出版社内容情報
政策アクターの政策的思考を向上させより適切な公共政策が政府政策として採用されるよう政策過程を改善する。その方途を探求する。
内容説明
公共政策学の社会的使命を考察。政策アクターの政策的思考を向上させ、より適切な公共政策が政府政策として採用されるよう、政策過程を改善する方途を探求する。
目次
序章 学問としての公共政策学の存在理由と社会的使命
第1章 政策デザインのプロセス
第2章 政策の費用と効果の見積もり
第3章 公共政策デザインに対する制約条件
第4章 政策過程のダイナミズム
終章 公共政策デザイン指針
著者等紹介
足立幸男[アダチユキオ]
1947年名古屋市生まれ。1975年京都大学大学院法学研究科博士課程修了。京都大学博士(法学)。帝塚山大学教養学部助教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を経て、関西大学政策創造学部教授(京都府立大学公共政策学部教授・京都大学名誉教授)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Moloko
6
公共政策学シリーズのイントロだけあって、割と抽象的な話が多いが、ある程度いくつかの政策事例や行政の失敗例を知っていれば本書の内容もしっくりくると思う。だとしたら意外にも他の巻から読んでみた方が面白いのかもしれない。総論的な感じで公共政策学のディシプリンや政策デザインのプロセスについての方法論や政策評価や政策の悪構造性や政策過程論や政策規範論を含んでいて、学際性を基盤とした構成あるいは関連学問の集積みたいな造りである。アカデミズム寄りの一般的な教科書だと思う2017/06/10
taming_sfc
3
ミネルヴァ書房のBASIC公共政策学シリーズの第一巻。著者の公共政策学についての知識量および深い洞察に圧倒される一冊。ここで記載されている内容は、本来1冊の書物に収まる内容ではないのだが、ここは比較的自由な筆致で公共政策学という学問の存在理由へと至る文脈で綺麗に整理され、叙述されている。政策関連の学部学生にとって必読書である。2013/05/23
かがみ
2
まさしく「政策学原論」2011/03/10