出版社内容情報
世界的なネオリベラル体制の出発がわが国の保健医療福祉制度にどのような影響を与えたのか。政策行動を通じて解明していく。
内容説明
1980年から2006年に至るまでのわが国の保健医療福祉政策レジームの変容とその特質をネオリベラルとの関係性に着目し、分析。古い体制から新しい体制へと時代が移り変わるなかで、保健医療福祉政策の策定をリードし続けてきた官僚は不祥事によって自らその主導権を失い、天災・人災は“世論”という新たなアクターを生み出した。そして規制改革という名の下に登場した新しい政策策定集団は、エリート官僚に代わり政策策定(立案)の主導権を握ろうと迫る。わが国の保健医療福祉政策の変遷を、政治的・経済的背景、そして政治アクターたちの動きから鮮やかに描き出していく。
目次
序章 保健医療福祉政策とは
第1章 保健医療福祉政策の転換
第2章 官僚主導型政策形成の完成
第3章 エリート主義政策主導の凋落
第4章 金融市場の荒波と政府の混迷
第5章 ネオリベラリズムの帰結
第6章 保健医療福祉政策のゆくえ
終章 来たるべき保健医療福祉政策への示唆
著者等紹介
矢野聡[ヤノサトシ]
1951年秋田県生まれ。1981年上智大学大学院文学研究科社会学専攻博士後期課程単位取得満期退学、健康保険組合連合会社会保障研究室研究員。1987年東京海上メディカルサービス(株)調査役。1997年国際医療福祉大学医療福祉学部医療経営管理学科教授。2002年日本大学法学部教授。2004年日本大学大学院法学研究科教授。現在、日本大学大学院法学研究科政治学専攻公共政策コース教授、日本大学法学部公共政策学科福祉・社会政策コース教授、横浜市保健医療協議会委員(会長)、東京都西多摩地区保健医療協議会委員、埼玉県住宅供給公社高齢者施設の運営法人選定委員会(委員長)、社会福祉法人東京都社会福祉事業団評議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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