出版社内容情報
プロジェクト授業を理論的・実践的に追究。
内容説明
現在、ドイツで最も注目されている「行為する授業」をあつかった代表的研究。現在、子どもたちに多様な直接経験が不足しているという状況の中、たんなる知識習得だけに終始することなく、生活や行為や経験を志向した授業が大切だとする主張からとくに「プロジェクト授業」の原理と主張を理論的・実践的に追究した。プロジェクト授業をつくる方法や手続きが実践的に述べられ、研究者だけでなく、現場教員にも有用。
目次
第1章 行為することの乏しい生活世界のなかで行為することを学ぶ―行為する授業の実践的必要性(『現実が次第に消えていく』と行為する機会の減少;近年の教授学的手がかりにおける行為志向;「公立学校に対する/のなかでのオルタナティブ」における行為志向)
第2章 行為理論と行為する授業―行為する授業の理論的基礎づけ(さまざまな理論次元―あるいは、理論は何の役に立つのか?;習得理論と行為的授業;行為調整理論―「完全な行為」のモデル;認知行為理論と行為する授業;学習・動機づけの心理学と行為する授業;行為する授業の教育学的基礎づけ―これまでの考察のまとめ)
第3章 プロジェクト授業―行為する授業を包括する構想(プロジェクト授業の由来はどこか?;政治主義化と概念のインフレーションとの間のプロジェクト授業;プロジェクト授業とは何か―プロジェクトのステップと特徴;プロジェクト授業を実現する方法;プロジェクト授業と学校改革)
第4章 (教科の)授業実践における行為志向((教科の)授業を行為志向的に計画する
行為状況を(教科の)授業に統合する
(教科の)授業を行為志向的に評価する―学習の点検と評定
行為する授業における教授学上の四つの問題)
著者等紹介
久田敏彦[ヒサダトシヒコ]
1952年東京都に生まれる。広島大学大学院教育学研究科博士課程後期中退。大阪教育大学教育学部教授
深沢広明[フカザワヒロアキ]
1955年兵庫県に生まれる。広島大学大学院教育学研究科博士課程後期単位取得退学。広島大学大学院教育学研究科助教授
竹内元[タケウチゲン]
1973年京都府に生まれる。広島大学大学院教育学研究科博士課程後期単位取得退学。宮崎大学教育文化学部附属教育実践総合センター助教授
高木啓[タカキアキラ]
1976年大分県に生まれる。広島大学大学院教育学研究科博士課程後期単位取得退学。広島大学大学院教育学研究科助手(2005年3月まで)
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