Minerva新社会福祉選書<br> 社会福祉の理論と政策―現代社会福祉政策批判

Minerva新社会福祉選書
社会福祉の理論と政策―現代社会福祉政策批判

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  • サイズ A5判/ページ数 239p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623016716
  • NDC分類 369.1

出版社内容情報

【内容】
「自助・互助・民間の活力」を基本とする「有料化」と「企業サービス化」の促進は,国民をどこへ追い込むのか。 「福祉見直し」論出現以後の福祉政策と「福祉切り捨て」理論を批判する。

【目次】
第1部 現代の福祉と社会福祉
第一章 福祉の歴史と現代
第二章 社会福祉の歴史的視点
-「福祉国家」型福祉の意義-
第2部 「福祉見直し」論と社会福祉-七〇年代の社会福祉政策
第三章 「地方財政危機」と福祉抑制論批判
-さけられないか「高福祉・高負担」-
第四章 「ライフサイクル計画」と社会福祉
第五章 「福祉見直し」下の社会福祉と課題
第3部 「福祉切り捨て」論と社会福祉-八〇年代の社会福祉政策
第六章 「日本型福祉社会」と社会福祉
第七章 社会保障の危機と社会保障憲章
-「日本型福祉社会」論批判-
第八章 「社会福祉計画」論の批判的考察
-三浦文夫氏の理論を中心に-
第九章 社会福祉を解体する「制度改革」論
-社会保障制度審議会建議「老人福祉の在り方について」の検討-
補論一 臨調「行革」と社会福祉
補論二 社会福祉の公的責任と生活再生の方向

内容説明

臨調「行革」により、社会福祉は今、重大な危機に立たされている。「自助・互助・民間の活力」を基本とする「有料化」と「企業サービス化」の促進は、国民をどこへ追い込むのだろうか。社会福祉は自助や互助では必要を満たせないからこそ社会的に求められ、公的サービスとして発達してきた。この歴史と理論を一切否定し、解体し、国民の生活と福祉を脅かす政策、それを裏づける「福祉切り捨て」の理論に対する批判が今、緊急に求められている。「福祉見直し」論出現以後の現代社会福祉政策とその理論を批判した論文・講演記録を本書にまとめた意図は、まさにここにある。

目次

第1部 現代の福祉と社会福祉
第1章 福祉の歴史と現代
第2章 社会福祉の歴史的視点―「福祉国家」型福祉の意義
第2部 「福祉見直し」論と社会福祉―70年代の社会福祉政策
第3章 「地方財政危機」と福祉抑制論批判―さけられないか「高福祉・高負担」
第4章 「ライフサイクル計画」と社会福祉
第5章 「福祉見直し」下の社会福祉と課題
第3部 「福祉切り捨て」論と社会福祉―80年代の社会福祉政策
第6章 「日本型福祉社会」と社会福祉
第7章 社会保障の危機と社会保障憲章―「日本型福祉社会」論批判
第8章 「社会福祉計画」論の批判的考察―三浦文夫氏の理論を中心に
第9章 社会福祉を解体する「制度改革」論―社会保障制度審議会建議「老人福祉の在り方について」の検討
補論1 臨調「行革」と社会福祉
補論2 社会福祉の公的責任と生活再生の方向

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆう。

19
1986年初版。副題にあるように当時の「福祉見直し」、臨調行革路線を批判し、あるべき社会福祉のあり方を研究した本です。また、著者の福祉発展の三段階論も学ぶことができます。この本では、当時の政策主体のイデオロギーともなっていた三浦文夫の社会福祉計画論を厳しく批判しています。また当時の福祉社会論が福祉国家論を否定する形であらわれてきていることに疑問点を投げかけています。社会福祉にとっての運動の重要性を、社会福祉が資本主義社会では譲歩として成立していることからも指摘しています。学び多い一冊でした。2016/04/06

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