出版社内容情報
「私たちは敵意も、利己的な目標もなしに戦い、自らのためには何も求めません」。世界戦争への参加を訴えるウィルソン米大統領の演説は、高邁な言辞で満ちていた。だが、その足元は、人種・外国人差別が蔓延り、労働組合に送り込まれたスパイが暗躍し、良心的兵役拒否者が軍の施設で虐待され、政治的暴力が蔓延った時代だった。暴力的な権力者と、勇敢な抵抗者の群像を描いた、歴史ノンフィクションの傑作。
【目次】
プロローグ 今は尋常な時代ではない
第I部
第1章 歓喜の涙
第2章 いざ肩に銃をかつげば
第3章 枢機卿が戦争を始める
第4章 その美しさにうっとりして
第5章 行く手を阻む者ども
第6章 暗黒の兵士
第7章 兄を撃ち殺す
第8章 悪賢い男、危険な女
第9章 水責め
第10章 もう非愛国的だとは言わせない!
第11章 カット、シャッフル、ディール
第12章 チアリーダー
第13章 平和?
第II部
第14章 救世主の再来
第15章 燃え上がる世界
第16章 ずるく狡猾な目
第17章 大海原
第18章 これ以上は無理だ
第19章 タグボートの調理場で
第20章 こういう男があなたを支配することになる
第21章 赤を見る
第22章 冷静だが炎のような小柄な男性
第23章 警官と探偵
第24章 嵐のあと
謝辞
索引/原注/主要参考文献