出版社内容情報
Amazon.com2020年ベストブック(ビジネス&リーダーシップ)
元モデル研究者が超富裕層のパーティー界に潜入し、「モデルとボトル」の世界を分析。いかにして女性美は男のステータスに転換されるか?
「蚊に刺され、午後の暑さで汗まみれになった私が目を覚ますと、午後5時だった。ここはマイアミのスター島にある別荘のゲストハウス。…26歳のクラブプロモーター、サントスにくっついて3日前にマイアミに到着して以来、私はクラブからクラブへ、ホテルのペントハウスからパフ・ダディの早朝プールパーティーへと、パーティーをはしごしまくっていた。…私は世界のVIP向けのパーティーシーンに潜入し、彼らが膨大な可処分所得をどう使っているのか、そして自分の金を無駄に投げ捨てるという、第三者から見れば馬鹿げている現象についてどう思っているのかを理解しようと試みた。…そこでは女性の身体が男性のカネに照らして査定される。次々と運ばれるシャンパンのボトルは…名声と男性優位のヒエラルキーシステムの中枢にある一種の儀式なのだ」(プロローグ)
「グロリア・スタイネムの『プレイボーイクラブ潜入記』以来の、ナイトライフとジェンダー・ポリティックスについての興味深い研究だ」マーク・スミス(『タイムズ』誌)
「素晴らしい…彼女の調査結果は驚くべきものだ。ミアーズは魅力的、かつ人間味あふれる証言を積み上げている…ナイトクラブを超え、人生そのものを明らかにしている」アイオナ・マクラレン(『デイリー・テレグラフ』紙)
「本書はコロナウイルスのパンデミック前に書かれたが、Covid-19によって、より重要になった…ロックダウンが不平等を拡大させたからだ」オリー・ウィリアムズ(『フォーブス』誌)
「本書は交換と搾取の、ある複雑な世界を描いている…ミアーズが強調するのは、誰の心にも響くテーマだ。ステータス探求型の消費の影に隠れた、周縁化された人たちの労働、そして、享楽と友情を、ある悲しい事実、つまり「ガール・パワー」は相変わらず矛盾語法であるという事実と折り合いをつけるリスクだ」アリス・ブロック(『タイムズ・リテラリー・サプリメント』誌)
「飛び交うドンペリのボトルといった巨万の富の顕示の背後にある、起業家的なパーティプロモーターと金持ちクライアント、そして美しい女性を結びつける、複雑な社会的網の目を明らかにしている。ヴェブレンの21世紀版として、消費と、より広くは経済社会についての私たちの理解に重要な貢献だ」ヴィヴィアナ・A・ゼリザー(プリンストン大学教授)
「魅力的な語りで、ミアーズはエリートたちの豪勢な消費を生き生きと描くことで、日常生活のなかでジェンダーがどう機能しているかを、新鮮に描いている」アネット・ラルー(ペンシルベニア大学教授)
「ミアーズ以外には書けない本だ」デイヴィッド・グラジアン(ペンシルベニア大学教授)
内容説明
元モデルの社会学者が超富裕層のパーティー界に潜入し「モデルとボトル」の世界を分析。いかにして女性の美は男性のステータスに転換されているのか?
目次
プロローグ―Sunday,5p.m.,Miami
1 俺たちがクールだ―Sunday,11:30p.m.,New York City
2 デイタイム―Tuesday,2p.m.,New York
3 ポトラッチ―Saturday,12a.m.,Miami
4 モデルキャンプでの密売―Saturday,2a.m.,the Hamptons
5 フー・ラン・ザ・ガールズ?―Tuesday,2:30a.m.,New York
6 底辺から―Sunday,6a.m.,Miami
7 閉鎖―Closure
著者等紹介
ミアーズ,アシュリー[ミアーズ,アシュリー] [Mears,Ashley]
ボストン大学社会学部准教授、および女性学・ジェンダー・セクシュアリティ研究プログラム准教授。専門は経済社会学、ジェンダー社会学、文化社会学。2009年にニューヨーク大学で社会学の博士号を取得。中央ヨーロッパ大学(ブダペスト)の客員教授も務めている
松本裕[マツモトユウ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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