知恵の森文庫
日本人は、なぜ同じ失敗を繰り返すのか―撤退戦の研究

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  • サイズ 文庫判/ページ数 240p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334784379
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0130

内容説明

昔の大儲けを忘れられないトップ、何にでも手を出すトップ、熱意だけで勝てると思っているトップ…。日本企業の低迷と旧日本軍の戦略思想には共通した敗因がある。ソフトパワーの軽視と、過去の成功体験の復讐―。昭和史と経営戦略の第一人者が、太平洋戦争の失敗の本質を分析し、今も続いている日本人の「弱点」を突く。

目次

第1章 なぜ同じ失敗を繰り返すのか―成功の復讐(大惨敗はありえなかったはずのミッドウェー海戦;ミッドウェーまでは日本のほうが戦力が上だった ほか)
第2章 なぜ情報が軽視されるのか―精神主義の呪縛(ノモンハンで技術革新より精神論を学んでしまった陸軍;マネー敗戦も負けるべくして負けた ほか)
第3章 平時のリーダー、戦争のリーダー―撤退戦の研究(無能な指揮官、四つのタイプ;山本五十六;には戦時のリーダーとして絶対に必要な資質がなかった ほか)
第4章 組織を伸ばす人事、潰す人事―戦略なき膨張(参謀重視の伝統が無能なリーダーを生み続けた;スペシャリストを重視する企業が勝つ ほか)
第5章 負けると分かってなぜ戦うのか―魔性の歴史(日本が太平洋戦争に突入していった四つのポイント;日本は、戦争に突入しない選択もできた ほか)

著者等紹介

半藤一利[ハンドウカズトシ]
1930年東京生まれ。東京大学文学部卒。文藝春秋で「週刊文春」「文藝春秋」各編集長、出版局長、専務取締役等を歴任。『漱石先生ぞな、もし』で第十二回新田次郎文学賞を、『ノモンハンの夏』で第七回山本七平賞を受賞した

江坂彰[エサカアキラ]
1936年京都生まれ。京都大学文学部卒。大手広告代理店本社マーケティング局長、関西支社長を歴任、’47年に独立。作家兼経営評論家。経営戦略、人材論の第一人者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きみたけ

2
学んだこと ・トップは決断者、自分で決断しこれから我々はこうするということを皆さんに知らせるべき存在。 ・戦時には戦時の、平時には平時の人事的な適材適所を行う必要がある、という事。2020/08/07

くましろう

1
一貫性が無い内容の本で、タイトルと論理展開に無理があるように感じました。主に、太平洋戦争の将官の個人名を上げて評価していますが、通説の域を出ておらず、この本で評価された人の戦史家評価は低かったりすることおよび、評価者の意見が途中で正反対に変わっていたり、校閲にも疑問。歴史にあまり興味が無いビジネス書好きの方には、向いているかもしれませんが、戦争の通史を知っている者には物足りない内容と感じました。それでも、戦争とビジネスを結び付けることには、土台無理があるとも思われます。2015/08/05

goldius

1
大日本帝国軍は、補給や兵站という概念を重要視していなかったというのは定説だが、まさか、補給用の魚雷が広島の呉軍港にしかなかったとはギャグである。傲慢無知の日本の官僚に殺されたくない人は、世界で生きる力を付けよ!2007/07/27

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