動物たちの家

個数:
  • ポイントキャンペーン

動物たちの家

  • 奥山 淳志【著】
  • 価格 ¥3,080(本体¥2,800)
  • みすず書房(2021/08発売)
  • 【ウェブストア限定】サマー!ポイント5倍キャンペーン 対象商品(~7/21)※店舗受取は対象外
  • ポイント 140pt
  • ウェブストアに4冊在庫がございます。(2025年07月20日 08時11分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 316p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622090052
  • NDC分類 645.6
  • Cコード C0072

出版社内容情報

犬、ハムスター、鳩、鶉…共に暮らした種々の小さな生き物たちの瞳や毛並、表情や行動の記憶が僕に語りかけてくる。『庭とエスキース』の著者による、新しい動物文学。

「この後、犬をはじめハムスターや野鳥や鳩やインコなどたくさんの生き物と暮らすことになるが、思えばこれが自分以外の小さな生命を胸で感じた最初の瞬間だったのかもしれない。子犬を抱き上げて力強い鼓動を感じ、小さな瞳を見つめたあの日の経験は知らぬ間に僕の胸のうちに“場所”を生んだのだと、今の僕は感じている。
それは、小さな生命が灯す光に照らされた場所だ。とてもきれいな場所だけれど、美しさだけに包まれているものでもない。生きることの根源的な残酷さや無常を孕み、もしかしたら小さな生命たちの墓所のような地なのかもしれない。僕が過去に出会い、ともに過ごした生き物たちはみなその生を終えてしまっている。僕の前で確かに存在していたあの生命たちはどこに消えてしまったかと、ときおり、遠い日に忘れてしまったものを急に思い出したかのような気持ちになる。でも、あの美しい針が居並ぶような艶やかな毛並みも、鮮やかな色彩のグラデーションが施された柔らかな羽毛も、ひくひくと震え続ける桃色の鼻先も、僕を満たしてくれた小さな生き物たちの存在は確かに消えてしまっていて、どこを見回しても見当たらない。それでも根気強く探し続けると最後にたどり着くのは、いつも胸のうちにあるこの“場所”だ」(本文より)

内容説明

ともに暮らした小さな生き物たちへの友情と哀惜。動物を求める感情の源を見つめ、その“場所”で息をしている生命のすがたを綴る、新しい動物記。

著者等紹介

奥山淳志[オクヤマアツシ]
写真家。1972年大阪生まれ、奈良育ち。京都外国語大学卒業後、東京の出版社に勤務。1998年岩手県雫石町に移住し、写真家として活動を開始。以後、東北の風土や文化を撮影し、書籍や雑誌等で発表するほか、人間の生きることをテーマにした作品制作をおこなう。2006年「Country Songs ここで生きている」でフォトドキュメンタリー「NIPPON」2006選出。2015年「あたらしい糸に」で第40回伊奈信男賞、2018年写真集『弁造 Benzo』で日本写真協会賞新人賞、2019年写真集『弁造 Benzo』および写真展「庭とエスキース」で写真の町東川賞特別作家賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マリリン

45
「庭とエスキース」の著者の写真家奥山氏の人柄を感じる回想。沢山の動物と共に育ち育て、生と死と別れの回想を語る視線は穏やかで温かい。男の子らしい好奇心旺盛な幼少期からの記録に一貫して感じる生への慈しみ。心の中ある動物でしか満たす事のできない領域。「星の王子さま」のキツネと王子さまの会話にも言及。飼いならす・仲良くなること・かけがえのないもの...人間関係に近しい動物を飼う事の意味を問い続け、時間の経過の中で存在や死を語る。表題から想像できなかった深い哲学的な思考が静寂の中で伝わってくる。2022/02/24

こまり

22
題名に惹かれて予約した本。写真家さんの本ということで、動物たちの家族の写真集だと勝手に思い込んでいたら、作者が今まで接してきた多くの動物たちの生と死を綴ったエッセイだった。お父さんのエピソードにちょぅと引いた。2021/08/30

itokake

17
前作『庭とエスキース』は奇跡のような本だった。10年以上ものエピソードが詰まっていて、それを惜しげもなく1冊の本にまとめ、読者に与えてくれる懐の大きさに感動した。そして、本作。今回も時間のスケールが大きい。著者の半生を背景にした、動物たちとの出会いと別れのエッセイ。いや、エッセイというよりこの時間軸なら回顧録か。著者は写真家でもあるが、この洗練された文章はもう文豪。まるで写真に写せなかったものを、言葉に移しかえているように、読む者に見せてくれる。後半、タイトルの意味がわかり、表紙の写真に魅入った。2022/03/05

W.

8
庭とエスキースに続く、名作。 動物たちの姿が個性豊かに生き生きと描かれ、読んでいる側も愛着を持ってしまう。自分の飼っていた動物と同じであればなおさら。 そして、最期を看取るときも自分もその場に立ち会っているかのような描写で、筆者の動物に対する愛情、誠実さ、慈しみの深さを感じます。 なぜ動物を飼うのか、最後にその答えが提示されます。ここまで心に生による温かみを、そして死による哀しみを与えてくれる本は初めてでした。2022/02/01

Y.Yokota

5
『庭とエスキース』での著者の文章が本当に良かった。そしてこの本も。子ども時代から最近の話まで,自身が関わった色々な生き物のことが書かれている。犬,鳥,ハムスター…こうやって書くとよく見る動物ばかりだけど,著者の目を通して語られるこれらは,ただの動物物語の枠には収まらない。奥山さんは,自らも含めた人間の勝手さを十分に承知した上で,そしてそれに基づく自身の葛藤や苦悩を全てさらけ出した上で,生き物を尊重し慈しむ心を持てるように,考えることを忘れない。そしてこの文章を読む限り,それは成功したように思えるのだ。2023/11/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/18282502
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品