リニア中央新幹線をめぐって―原発事故とコロナ・パンデミックから見直す

個数:
電子版価格 ¥1,980
  • 電書あり

リニア中央新幹線をめぐって―原発事故とコロナ・パンデミックから見直す

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2022年07月03日 07時51分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 177p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784622089964
  • NDC分類 686.21
  • Cコード C0036

出版社内容情報

コロナ・パンデミックを機に見直すべきものの象徴として著者が取り上げるのは、リニア中央新幹線計画である。本書は、安倍政権下で事実上国策化した超伝導リニア計画がはらむ問題を、できるかぎり明確に指摘するという、小さな、具体的な狙いをもつ。それは同時に、なぜこの国では合理性のない超巨大プロジェクトが次々に暴走してしまうのかを浮彫にしている。
リニア計画は深刻なエネルギー問題を抱えている。そして進行中の大規模環境破壊でもある。にもかかわらず、虚妄に満ちた「6000万人メガロポリス」構想、原発稼働の利害との結合、大深度法の横暴など、計画は目的と手段の両面で横車を押すようにして推進されてきた。中枢レベルの政治権力の私物化や、ナショナリズムと科学技術の結びつきがそれを可能にしてきたことも、本書は明らかにする。
最終節は、この暴挙の根を掘り下げる。日本の戦後の産業経済は、旧体制から引き継いだ諸条件を足場に経済成長を成し遂げた。そこで強化された既得権益と前世紀的な成長への醒めない夢が、時代錯誤の巨大プロジェクトの温床となっている。3.11以後/コロナ禍以後の、持続可能性を追求すべき世界で、なお私たちはそれらを延命させるのか? 決然と、それを問う書である。

内容説明

なぜこの国では、不合理な巨大プロジェクトが暴走してしまうのか?その根本を掘り下げ、福島原発事故後/コロナ禍以後の社会のあるべき形を見据えた、直球の提言。

目次

序章 なぜいまリニア新幹線を問うのか(リニア問題とは何か、その概略;リニアをめぐるこれまでの経緯)
第1章 リニアは原子力発電を必要とする(リニアに必要なエネルギー(電力)
リニアの構造と技術的な問題
超伝導リニアをめぐる問題
リニアの運転と原子力発電)
第2章 6000万人メガロポリスの虚妄(新幹線が一極集中をもたらした;リニアによる一極集中の加速;新幹線幻想からの決別)
第3章 リニアをめぐるいくつかの問題(環境破壊そして残土の問題;大深度地下にまつわる問題;リニア中央新幹線計画の闇;技術とナショナリズムの影)
第4章 ポスト福島、ポスト・コロナ(コロナ後のリニアを見る目;集中と分散、そして脱成長;脱成長と定常型社会の展望;高度成長の実相を踏まえて)

著者等紹介

山本義隆[ヤマモトヨシタカ]
1941年、大阪に生まれる。1964年東京大学理学部物理学科卒業。同大学大学院博士課程中退。現在、学校法人駿台予備学校勤務。科学史家。著書に『磁力と重力の発見』全3巻(みすず書房、2003、パピルス賞・毎日出版文化賞・大佛次郎賞受賞、韓国語訳、2005、英語訳The Pull of History:Human Understanding of Magnetism and Gravity,World Scientific,2018)、『近代日本一五〇年―科学技術総力戦体制の破綻』(岩波新書、2018、科学ジャーナリスト賞、2019、韓国語訳、2019、中国語訳、2019)、『小数と対数の発見』(日本評論社、2018、日本数学会出版賞、2020)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

90
こんな頭のいい人はいないと心から尊敬する山本義隆さん。「原発、リニア新幹線、東京オリンピック、大阪万博」…みんな同じ構造だという。国を中心とする利権構造によってプロジェクトが推進される。福島事故やコロナ禍で社会構造が変わっても、只管突き進む。リニアが東海道新幹線の5倍もの電力を消費し、液体ヘリウムや灯油を積載する危険や、超伝導のクエンチ対策などの技術的課題を残している事実も突き付けられる。ポスト資本主義として脱成長、地方分権、環境調和が求められる中で、リニア新幹線は「大国主義ナショナリズム」の幻影である。2021/07/10

壱萬弐仟縁

56
このところ、TN工事事故でけがや死者が出ていることから、看過できない。著者は予備校講師や科学史家。私は辞めた方がいいと思うのは、富士山噴火のリスク。できたとしても、緊急避難出口までどうやって逃げるのか? あるいは、緊急停止まで何秒、何分かかって停車できるか? という意味で、危険極まりない乗り物ということ。時速600キロで9割TNの暗闇地獄を40分も? とんでもない。リニアと原発の関係(22頁~)。ますますあかん。2022/01/19

読特

27
2つの構造線を貫く地下トンネル。乗っていた車両に事故発生。300mの高低差を登り、命からがら脱出できたがそこは冬山。救助到着はいつになるのか・・。想像するに恐ろしい。超高速を生み出すのは超電導。機構の複雑さが、故障確率を上げる。最新技術の超特急だが、「乗ってみたい!」と思わない人が35%。その気持ちも肯ける。全長247kmのトンネル掘削。残土運搬のトラックは1日8000台、それが何年も続く。環境破壊に一役買いたくない。リモート環境定着で移動の需要も減った。行きつく先は破綻の道。リニアは世界をリードしない⇒2022/02/20

まると

27
リニアといえば、私の世代では日本のテクノロジーの明るい未来の象徴だった。その技術を結実した新幹線が、大量の電力を消費するがゆえに原発の稼働を前提とし、ひとたび事故が起きれば取り返しのつかない危険なもので、原発同様に隠蔽体質に満ちているとはつゆ知らず、軽い衝撃を受けた。長期間に及んだ自分の不明を恥じなければならない。高コストや危険性、不採算、環境破壊など不都合な真実をこれほどまでに突き付けられてもなお、政府は推進一本やりでいくとするなら、これほどの厚顔無恥はない。マスメディアは、即刻中止の論陣をはるべきだ。2021/04/28

shun( 早瀬俊)

13
原発の再稼働とリニアが密接に関係していることは多くの人が知らないのではないか。調布の陥没があったことから,リニアのトンネルのことが再考されるべきはずなのに,なぜか検証する報道は全くない。自然をどのように破壊し,水源をどのように失うかも科学的に立証されていない状況での建設推進。例え完成したとしてもJR西日本の収益は減少する見込みで経済的なメリットもない。首都一局集中がさらに進み中でもしも首都直下地震が来たら。何のメリットもない。今だけ金だけ自分だけ第3のモリカケ事件になんとか歯止めは効かないのだろうか。2021/04/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17663269

ご注意
リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。