出版社内容情報
第一次世界大戦が終わり、ドイツ革命を経て誕生したヴァイマル共和国。ヒトラーの独裁体制の到来により崩壊したことから、民主主義の失敗の象徴として注目されてきた。それは滅亡を運命づけられた民主主義体制だったのか。11月革命、議会制民主主義の創出、女性参政権、極左と極右の動き、ヴェルサイユ条約、金融危機など、複雑で多様なヴァイマル期を明快に活写し、現代史の死角を照らし出す。
内容説明
それは民主主義の失敗だったのか。議会制民主主義や女性参政権を実現し、ナチ政権の到来で崩壊したヴァイマル共和国。その実像を活写し、現代史の死角を照らす。ヴァイマル共和国、その知られざる実像。
目次
「麗しき夢のごとく」
一九一七年、革命の予感
勝利への希望
終盤戦
水兵の蜂起
油の染みのごとき革命
ベルリンでの決戦
西方での和平
帝国の名残
民主政の試練
急進化との戦い
自由主義の謳歌
一九一九年春の騒乱という内憂
ヴェルサイユという外患
したたかな民主政―一九一九~二三年のドイツ
著者等紹介
ゲルヴァルト,ローベルト[ゲルヴァルト,ローベルト] [Gerwarth,Robert]
1976年ベルリン生まれ。現在、ユニバーシティ・カレッジ・ダブリン現代史教授および同大学戦争研究センター所長。専攻は近現代ヨーロツパ史、とくにドイツ史
大久保里香[オオクボリカ]
1992年生まれ。ドイツ現代史専攻。現在、筑紫女学園大学非常勤講師
小原淳[オバラジュン]
1975年生まれ。ドイツ近現代史専攻。現在、早稲田大学文学学術院教授
紀愛子[キノアイコ]
1987年生まれ。ドイツ現代史専攻。現在、早稲田大学他非常勤講師、日本学術振興会特別研究員
前川陽祐[マエガワヨウスケ]
1978年生まれ。ドイツ近現代史専攻。現在、早稲田大学他非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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蘭奢待
MUNEKAZ