内容説明
ジークムント・フロイト(1856‐1939)が残した二百余におよぶ著作のなかから重要著作を精選。『精神分析入門』(1916‐17)から『防衛過程における自我の分裂』(1940)まで。対象喪失の意味を問い、自我の概念の提示、死の本能の考察から宗教論へ、人生と思索の関連が見えてくる。巻末に、精神分析史の理解に役立つ「人名解説」「用語解説」付き。
目次
『精神分析入門』『続精神分析入門』―自己分析への招待
『悲哀とメランコリー』を読む
『ある幼児期神経症の病歴より』―精神分析の百科事典
『子供が叩かれる―性倒錯の発生の知識への寄与』を読む
『無気味なもの』―フロイトは何を見たのか
『快原理の彼岸』―死の欲動と反復
『集団心理学と自我の分析』―欲動論から関係理論へ
『自我とエス』を読む
道徳の衣を着たマゾヒズム『マゾヒズムの経済的問題』
『「マジック・メモ」についてのノート』のもつ射程〔ほか〕
著者等紹介
西園昌久[ニシゾノマサヒサ]
1928年福岡県生まれ。1953年九州大学医学部卒業。九州大学医学部助教授、福岡大学医学部教授を経て、同大学名誉教授。心理社会的精神医学研究所を開設。前、日本精神分析協会会長
北山修[キタヤマオサム]
1946年淡路島生まれ。1972年京都府立医科大学卒業。ロンドン大学精神医学研究所にて2年研修。現在、九州大学大学院人間環境学研究院教授。南青山心理相談室に参加。日本精神分析学会会長。医学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Fugusuke
R.D