内容説明
「ローマックスがいなければポピュラー音楽の歴史は異なっていた」。本書は20世紀半ば、アメリカのフォーク、ブルース、ジャズの発展に決定的な影響を及ぼした男の奮闘の記録である。音源CD付。
目次
第1部 一九三四‐一九五〇年―初期の収集時代(南部黒人の罪深き歌;ハイチへの旅 ほか)
第2部 一九五〇年代―ワールド・ミュージック(多くの言語による諸部族の声;フォークロアを利用できるようにする ほか)
第3部 フォーク・リヴァイヴァル(一九六〇年代)(「フォーク族」―そして彼らが歌う歌;レッドベリーの歌 ほか)
第4部 計量音楽学と文化の公平性―学究的な時期(歌の構造と社会の構造;計量舞踊学―映像における通文化的類型研究の方法 ほか)
第5部 晩年の文章(グローバル・ジュークボックス;『ミスター・ジェリー・ロール』一九九三年版への序文 ほか)
著者等紹介
柿沼敏江[カキヌマトシエ]
静岡県生まれ。国立音楽大学楽理科、お茶の水女子大学大学院人文科学研究科修士課程修了。カリフォルニア大学サンディエゴ校音楽学部博士課程修了。1989年、ハリー・パーチの研究でPh.D.を取得。京都市立芸術大学音楽学部教授。専門はアメリカ音楽、現代音楽(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。