出版社内容情報
分裂病に関する家族の研究を中心に、エッセイをまとめる。ドキュメント『狂気と家族』の理論編。
内容説明
分裂病に関連する家族と社会の研究を中心に八つのエッセイと談話をまとめる。
目次
第1部 エッセイ(家族と「家族」;社会状況への介入;「分裂病」と関連させての家族ならびに社会のコンテクストの研究)
第2部 家族の政治学(家族と無効化;家族のシナリオ;操作;規則とメタ規則;写像)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
読書家さん#2EIzez
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分裂症や精神疾患について 家族が波及原因であるのが少なくないと述べて 何世代通して関係性を解いていったりきたり本人と家族や友人に面談をして解決していく 個々の面談はみんな立場により正解がみいだせないから 。精神科医へのアドバイスみたいな箇所もあり 2020/11/25
Gaku Moriguchi
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R.D. レインの代表的著作の一つ。構成は二部からなり、後半部分の「家族の政治学」はフロイト派心理学(ラカン派も含む?)の写像や操作などの基礎概念についての説明もあり、注意深く読むことによって臨床心理学の理解度が深まるものとなっている。また、カウンセリングにおける「家族」理論の原形も示されていることも良い発見だった。2021/05/22