世界文学の文献学

世界文学の文献学

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  • サイズ A5判/ページ数 518,/高さ 23cm
  • 商品コード 9784622047063
  • NDC分類 902
  • Cコード C3098

出版社内容情報

ダンテ、ヴィーコからプルーストまで。20世紀最大の碩学が遺した代表作40篇を集成。批評の真髄。

内容説明

ダンテとヨーロッパ中世文学、著者が範としたG.ヴィーコ研究、モンテーニュ、パスカルからボードレール、プルーストまでを扱ったフランス文学論を軸に、論文26編と書評14編を収録。伝説的な長編「フィグーラ」や白鳥の歌「世界文学の文献学」をはじめとしたその一つ一つには、該博な知識と方法論と想像力に裏打ちされた、本物の学問の姿、批評の精神が刻まれており、まさに圧巻である。

目次

論文集(聖書の通俗的な言葉;古フランス語の『レオデガールの歌』;アッシジの聖フランチェスコの影響力における個性的要素;『神曲』におけるアッシジのフランチェスコ;フィグーラ ほか)
書評集(チャールズ・シングルトン『「新生」試論』;ルイジ・ヴァリ『ダンテと「愛の信奉者」の秘密の言葉』;フランシス・ファーガソン『ダンテの精神のドラマ』;ハンス・ラボフ『ピエトロ・ベンボの「アーゾロでの対話」』;ジャンバッティスタ・ヴィーコ『新しい学』 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

6
ラテン語が俗語化していくロマンス語圏の歴史を、パッシオ、ダンテ、ヴィーコ、モンテーニュ、パスカル、ボードレール、プルーストの文体や比喩形象を緻密に読み、他の領域や作品との相関性から大胆に論じた本書は、一方で、歴史をネットワークと見なす著者の方法選択の動機も垣間見せてくれる。第一次大戦後の歴史主義の危機に直面した著者は、国家と国民を起源から因果的に結びつけるヘルダー的歴史主義を批判し、ある時代と別の時代、ある地域と別の地域が相関させるヴィーコ的相関主義を採る。この考えは比喩形象(フィグーラ)論で主張される。2020/02/09

じろ

0
没後に出版された論文集。中核をなす『フィグーラ』。最も印象に残ったのはパスカルの……(『パスカルの政治理論』)。2014/05/04

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