現代小説38の謎―『ユリシーズ』から『ロリータ』まで

現代小説38の謎―『ユリシーズ』から『ロリータ』まで

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 319p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622046028
  • NDC分類 930.27
  • Cコード C0098

出版社内容情報

レッベカはどこを撃たれたのか? 自殺・堕胎からナイフ・自己性愛まで、興味津々たる謎解き集。

内容説明

レベッカはどこを撃たれたのか?レントンはいつキルケゴールを読むのか?自殺・堕胎からナイフ・窒息による自己性愛まで、現代小説をめぐる38の謎解き。

目次

ライオネル・クロイの「口にも出せぬ」罪とは何か?―ヘンリー・ジェイムズ『鳩の翼』
「恐ろしや!恐ろしや!」―ジョーゼフ・コンラッド『闇の奥』
電話殺人―エドガー・ウォレス『四人の義人』
教授が渡す「物」は何か?―ジョーゼフ・コンラッド『密偵』
戦争?どの戦争?―D・H・ロレンス『恋する女たち』
モリーのピアノを動かしたのは誰か?―ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』
ラムジー氏の三巻本―ヴアージニア・ウルフ『燈台へ』
包皮紛失(?)事件―ドロシー・セイヤーズ『死体は誰だ?』
オウエン・テイラーを殺したのは誰か?―レイモンド・チャンドラー『大いなる眠り』
レベッカはどこを撃たれたのか?―ダフネ・デュ・モーリア『レベッカ』〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はやしま

25
「日の名残り」のあとがきで訳者が紹介していた著作。スティーブンスがスエズ動乱について触れなかった理由(本作では「聞いたことがない」としている)は、私が想像したものと似たような、やや違うような解答。著者の解読は厳密なようで緩くもあり、英国らしい皮肉なユーモア感覚も持ち合わせる。「オデッサ・ファイル」の章で「意外な小説の中に不気味なほどに予言的な瞬間が見られ」るという下りは、米国で現大統領誕生時「1984」や小松左京「アメリカの壁」、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」などが話題となったことを思い出した。2018/01/12

子音はC 母音はA

0
現代を代表する小説(主にアメリカ文学)に関し『時代標識』に着眼し其の齟齬を指摘する。下世話な視点からの齟齬も指摘する贅沢な読み。映画に対する造詣も深く映画の原作になったものを多く取り上げる。「ロリータ」「クラッシュ」「時計仕掛けのオレンジ」「アメリカンサイコ」等。2014/05/28

きりぱい

0
「ヒースクリフは殺人犯か?」とは小説の時代をがらりと変えた作品を取り上げ、やはり同じようにあら探し的な謎について言及。「蝿の王」のレンズ話など、そこを正していたら小説はどうなっていたんだろう?というような暴露話(でもないか)など、見逃しがちなのに聴いてしまうと答えを聴かずにはいられない謎が多数。結局のところ半分も読めていなかったのだけれど、映画になった作品も多く、イメージとしては伝わってくるので楽しめ度としては半分以上。2009/03/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/32859
  • ご注意事項

最近チェックした商品