出版社内容情報
ニューヨークの大金持ちから南アフリカのクーリーまで。世界中に広がり今なお続く移民の物語。
内容説明
香港、アメリカの大富豪からペルー、南アフリカの苦力(クーリー)まで。世界で最も広きにわたり、最も永く続く移民、華人の物語。著者リン・パンは、なぜ彼らが中国を離れたのか、いかにして西洋の帝国主義列強に拮抗しながら世界に散り、男ばかりのフロンティア・グループが宗教あるいは方言でまとまる複合共同体に成長・変容していったのかを描く。しかも空間と時間を駆けめぐり、四方に鋭く目配りしながら、それぞれの移住地・移民の特徴を的確にスケッチし、魅惑的な個人情報をも豊かにもたらしてくれる。歴史と伝記と世界中のチャイナタウン旅行案内のリッチなブレンド。
目次
第1部 1500年頃―1870年(草分けの人々;東西の出会い;押し寄せるうねり)
第2部 1870年代―1920年代(上陸地;ライムハウスとサンフランシスコ;移民社会;東洋のユダヤ人;混血児)
第3部 1920年代―1960年代(三人の男;女たち;トロイの木馬?)
第4部 1960年代―1980年代(詐欺師、それとも資本家?;文化および国家のアイデンティティ;人種のるつぼ;チャイナタウン ほか)