個生化とマンダラ

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  • サイズ B6判/ページ数 280p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784622030508
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C1011

出版社内容情報

自立した個体のシンボル=マンダラの卓抜な解釈。多数の図版を収録し、ユング心理学の秘儀を開示。

内容説明

自立した個体のシンボル=マンダラに卓抜な解釈を加え、人間の心の奥底に潜む可能性を明るみに出す。ユング心理学の最高の秘儀が、いまここに開示される。

目次

1 生まれ変わりについて
2 意識、無意識、および個性化
3 個性化過程の経験について
4 マンダラ・シンボルについて
5 マンダラ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

呼戯人

16
ユングは人間の人生後半の課題は、個性化すなわち自己実現だと言う。自己実現には非常に大きな心的エネルギーが必要で、人は中年期に危機に陥ることもあると言う。この自己実現、個性化の過程でマンダラのようなイメージが心の中に現れ、ユングはひたすらそれを描くことで危機を乗り切っていった。仏教にも曼荼羅があることを知り、その意味を探求したのはその後のことである。こころの死と再生の過程が人生に何度も現れる。青年期にも中年期にも老年期にもこの死と再生の過程が現れるのだ。ユングの心理学はこの無意識の自然誌とも言える。2016/04/19

roughfractus02

8
人格(personality)は人生の中で変容し続ける仮面(persona)である。ではなぜ変わるのか。著者は、意識と無意識の静的構造を前提とした当時の心理学に対し、個人の無意識と相互作用する広大な集合的無意識を想定し、その集合性が構成される必要条件として諸元型なる普遍レベルを設定して動態化した。人はこのシステムの中で個性化(personalization)を目指すという。円を中心に視覚化されたマンダラをこのシステムの理想的統合と捉える本書は、X夫人の絵と症例等に諸元型から個人的無意識への変容過程を読む。2021/05/11

青木孝文 Aoki Takafumi

3
ユングは人類共通の無意識の中にマンダラのような形や姿があると考えた。ヨーロッパ人のユングは仏教のマンダラを知らなかった時期に同じような絵を何度も描いていたという。チベットの仏教では右に回ることを進めて左に回ることを禁じている。右回りは無意識から意識、正義を表すという。仏教の卍は右回りであり、ナチスの逆鉤十字は左回りで意識から無意識の悪だと述べている。2014/04/30

木々心

2
マンダラの絵がたくさん。 ある意味ユングの描画に対する姿勢がうかがえる内容。2018/10/20

eirianda

2
日本のような国で、図例に出されたような激しい曼荼羅を描いたところで、果たしてそれを個性化を具現したと言えるのか。よほど認められた個性的な人でない限り、小市民が個性化したとしても、世間から浮きまくることを、腹くくって生きていかねば。なんだか、矮小な自分に嫌気がさす。……なんか、読み方間違ってる?2013/03/28

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