過程と実在〈2〉コスモロジーへの試論

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  • サイズ A5判/ページ数 p321/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622017615
  • NDC分類 133.5
  • Cコード C3010

出版社内容情報

人間の諸経験と宇宙論的概念の結合を意図した20世紀哲学の古典。刊行後半世紀の最新校訂版訳。

在庫僅少-2003.5

内容説明

本書は、最新校訂版(1978年版)による日本語訳であり、われわれのホワイトヘッド哲学受容への大いなる寄与となるであろう。巻末には、新しい観念を表現する用語法を十分に理解した校訂者作成の詳細な索引を付した。これは、20世紀哲学の可能性をきりひらく書である。

目次

第3部 抱握の理論(感受の理論;原初的感受;感受の伝達;経験のもつ一層高次の諸相)
第4部 延長の理論(同位的区分;延長的結合;平坦な場所;歪み;測定)
第5部 最終的解釈(理念的に対立するもの;神と世界)

著者等紹介

ホワイトヘッド,アルフレッド・ノース[ホワイトヘッド,アルフレッドノース][Whitehead,Alfred North]
1861‐1947。1861年2月15日イングランドのラムズゲイトに生れる。1880年ケンブリッジ大学トリニティ・コレジに入学、数学を学び、1885年より同コレジのフェロー。1890年イーヴリン・ウェイドと結婚(のち2男1女をもうける)。1913年英国数学会会長。1911‐24年ロンドン大学で応用数学を講ず。1924年秋よりハーヴァード大学哲学科教授。1938年同大学名誉教授。1945年オーダー・オブ・メリット勲位を受ける。1947年12月30日マサチューセッツ州ケンブリッジにて没す

平林康之[ヒラバヤシヤスユキ]
1926年東京に生れる。1948年東京大学文学部卒業。1973年より名古屋大学教授、1988年より名古屋大学名誉教授、愛知工業大学教授。2006年6月22日没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

wadaya

11
物事を深く考える人なら一度は頭でっかちな経験を伴わない思考に無力さを感じたことがあるだろう。目に見えるもの、証明できるもの、経験、実存それが全てであると感じた若い頃、僕は書を捨てて社会の中に出て行った。あれから随分と歳を取ったが、この手の中で輝き続けている物など無い。物事の本質を見極めようと足掻いていただけで、僕に残ったものはその生きてきた「過程」だけだったかもしれない。ホワイトヘッドの哲学は「有機体の哲学」と呼ばれる。物事の究極単位は複合体であって構成要素に分解できないと言っている。構造主義的に物事を→2019/12/31

roughfractus02

1
二極に分割する思考習慣では過程即実在は掴みえない。著者は「具体性」をconcretion(具体化)とconcrescence(合生)の同根の2つの語で表現し、包み、広げ、繋げる過程としての有機体宇宙の創出を構想した。その一貫した「抱握」(prehention)概念をライプニッツのモナドから発想した著者は、この分割されない宇宙では、多数の永遠的対象を統括する神も「現実的実質」であり、神と世界は「相互に逆に動く」と表現される。我々の抽象(=分割)を好む思考習慣すらもこの「具体性」の宇宙に「抱握」されている。2017/02/16

Kanou Hikaru

0
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