混沌からの秩序

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  • サイズ B6判/ページ数 407,/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784622016939
  • NDC分類 401
  • Cコード C1040

出版社内容情報

宇宙・生命・社会の秩序形成を説明する新しい世界観。12カ国語に翻訳された国際的ベストセラー。

内容説明

本書は、古典科学における機械論的な世界像から現代の進化論的な世界像にいたる3世紀間の科学の発展を「人間と自然との対話」という視点から跡づける。さらに、非線形、不安定、ゆらぎなどの概念をキーワードに、宇宙・生命・社会のあらゆる現象に見られる秩序形成過程の具体例を探り、散逸構造や進化の諸理論がはらむ新しい世界観構築への展望を提示する。

目次

科学への挑戦
第1部 普遍性の妄想(理性の勝利;現実の確認;二つの文化)
第2部 複雑性の科学(エネルギーと工業時代;熱力学の三段階;ゆらぎを通しての秩序)
第3部 存在から生成へ(時間の再発見;学説の衝突;不可逆性―エントロピー障壁)
地上から天上へ―自然の魅力の再来

著者等紹介

プリゴジン,イリヤ[プリゴジン,イリヤ][Prigogine,Ilya]
1917‐2003。モスクワに生まれる。ブリュッセル自由大学卒業。ブリュッセル自由大学物理化学科教授。ソルヴェー国際物理化学研究所長、テキサス大学統計力学・熱力学研究センター所長を歴任する。非平衡熱力学、特に散逸構造理論への貢献によって、1977年ノーベル化学賞受賞

スタンジェール,イザベル[スタンジェール,イザベル][Stengers,Isabelle]
1949年ブリュッセルのユクルに生まれる。ブリュッセル自由大学卒業。現在、ブリュッセル自由大学文学部教授。構造主義研究グループを主宰。化学史を初め、科学史・科学哲学の著書多数

伏見康治[フシミコウジ]
1909年名古屋市に生れる。1933年東京大学理学部理学科卒業。理学博士。大阪大学名誉教授。名古屋大学名誉教授。元日本学術会議会長。2008年歿

伏見譲[フシミユズル]
1943年東京都に生れる。1965年東京大学理学部物理学科卒業。理学博士。現在埼玉大学特任教授・名誉教授

松枝秀明[マツエダヒデアキ]
1945年京都市に生れる。1969年京都大学工学部卒業。Ph.D.マサチューセッツ工科大学Research Associateを経て、高知大学名誉教授・帝京大学理工学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みき

11
平衡状態から離れていく、ということは、それらの間に相関が生まれる、ということ。熱力学の第二法則おもしろい。時間の矢があるのか? ということが、哲学的な問題以上の巻き込みで展開されなければ、それは主観の中にしかない、人間存在とともにあるものだ、という結論しか得られない。難しかったけど楽しかった。2020/05/01

roughfractus02

4
一般向けに書かれたゆえか古典科学に対して過度に否定的に見えるが、重要なのは、古典科学にはないエントロピー第二法則を組み入れると物質はただ受動的に力の作用を受けるのではなく活性という自発性を持つようになる点、この法則が初期条件となると力学法則によって伝達される点、さらにこの法則は古典力学と両立可能にもかかわらず力学自身から導出不能であるという点だろう。それゆえ不可逆的で活性を持つ物質世界の混沌から秩序が生まれるとする「散逸構造」は古典力学と袂を分かち、科学は物質自体から時間をベースにした関係の探求に向かう。2017/10/04

moti

3
ずいぶん時間がかかって読了。前半は物理学を中心に科学哲学を概観するのに良い内容だった。しかし中心は後半で、主にゆらぎが対称性を破り、複雑な構造(秩序)の契機になることと、力学と対立ししばしば人間の認識や統計的性質の産物とみなされる不可逆過程のあらゆるレベルにわたる普遍性が主張される。ゆらぎは系の乱雑さを表わすもので秩序とは対極にあると認識していたが、そうではなくゆらぎは系を分岐させるものであるということ、またで量子力学の不可逆過程に対する考察が興味深かった。再読したい。プリゴジンの他の著作も読み進めたい。2012/10/27

でろり~ん

2
30年前の本。ここ数年、科学の横断的な視点をもった本が出てきているような気がしていたんですが、随分前にこういう本が出ていたことは嬉しいショック。細分化、専門化しないと解明できないことがあるのは充分理解できますが、あまりにも専門的になると、一般人には「だから何?」と興味を惹かないことになって、理科離れ、につながったのでは、と思うところもありますが、こういう本はもっと宣伝して欲しかったですね。ニュートン、アインシュタイン、で、その次は誰? まだ出てきていないのか、知らないだけなのか。カバー写真イイですね。2017/10/21

Nachtwachen

2
一読して怪しい印象。古典力学とは違うのだと繰り返し科学史を引き自説を熱弁するのだが我田引水の観がある。科学的に書かれた部分も情報が複雑で判断が難しい。哲学者の名前を並べて「みんな仲良し」と上から目線で新しい同盟を主張する様はまさに詐欺師。勿論プリゴジンは専門家の中で評価された人で本質的に香具師とは違うが、啓蒙書ならもっと正しく丁寧に書かれたものを読むべきだ。読者がわかるまで書く本と読者がわからなくなるところまで書く本があるとしたら、本書は後者にあたる。執拗な反復は理解ではなく同意を求められているかのよう。2013/03/28

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