内容説明
人類のもつ偉大な科学的能力は、いまや自らの脳そのものに向けられ、脳生理学や実験心理学の成果は「人間であること」の理解に深く関与しつつある。イギリスの高名な科学ジャーナリストである著者は、BBC放送のテレビ番組製作のため世界8ヵ国、100人以上の第一線科学者に取材し、その豊富な資料をもとに人間性の科学的解明がどのような段階に達しているかを報告する。
目次
第1部 感情をもつ機械(自然は自意識をもつにいたる;マスター・スイッチ;性と愛;心の制御;内面への宇宙飛行)
第2部 心の迷路(脳の中の弾丸;生涯の蓄積;知力の最小単位;カメラに優るもの;手と眼)
第3部 危機に立つ心(人類特有の能力;形成と破壊;左の心、右の心;人類は廃物か)