叢書インテグラーレ
“戦争と科学”の諸相―原爆と科学者をめぐる2つのシンポジウムの記録

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  • サイズ B6判/ページ数 193p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784621077054
  • NDC分類 390.4
  • Cコード C1331

内容説明

米・旧ソ・独・日の四カ国で核開発に関わった科学者の動機、実際の行動や社会的責任の問題とは?―科学者を戦時研究に動員する機構の問題、科学者の政治との関わり、冷戦型研究・教育体制の世界的波及…などの新しい論点を、新資料にもとづき具体的に提示。反響をよんだ国際シンポジウム「核開発の国際史―核時代の幕開けにおける科学者の社会的責任」および「二〇世紀における戦争・冷戦と科学・技術―国際共同研究の展望」の待望された活字化。

目次

第1部 公開シンポジウム 核開発の国際史―核時代の幕開けにおける科学者の社会的責任(アメリカの物理学者―第二次世界大戦における核兵器および社会的責任;ソヴィエトの核科学者たちの倫理的モティヴェーションについて;ドイツ“ウランの科学者”たちの意図と行動;日本の戦時核開発と広島の衝撃 ほか)
第2部 国際シンポジウム 二〇世紀における戦争・冷戦と科学・技術―国際共同研究の展望(基調報告 “戦争と科学”をめぐる諸問題;戦時中の日本における科学者動員;“ドイツの科学は前進する!”―第二次世界大戦期ドイツ兵器研究の成功;核時代における科学者と政治的積極主義の賭 ほか)

著者等紹介

市川浩[イチカワヒロシ]
広島大学総合科学部教授。冷戦初期の旧ソ連邦における軍事技術開発過程の実態解明、当時の科学者たちの動態の分析をすすめている

山崎正勝[ヤマザキマサカツ]
東京工業大学大学院社会理工学研究科教授。ガリレオから原爆開発研究まで幅広く物理学史の領域で活躍。最近、日本の戦時原爆開発計画のひとつ、「二号研究」の実像を約60年ぶりに明らかにすることに成功した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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