古代ギリシア・ローマの料理とレシピ

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  • サイズ B6判/ページ数 228p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784621070680
  • NDC分類 596.23
  • Cコード C0095

内容説明

古代のギリシアやローマでは、どんな料理が食べられていたのだろうか。アテネやローマの饗宴から庶民の毎日の食事まで、古代の人びとの暮らしをいろどった味を再現。メインディッシュからデザートまで49品のレシピつき。

目次

第1章 オデュッセウスの帰還
第2章 フィロクセノスの宴会
第3章 地中海の市場
第4章 マケドニアの結婚祝賀宴
第5章 カトーの農園
第6章 ローマ帝国の富
第7章 ハドリアヌスの城壁
第8章 浴場での夕食

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

syaori

47
古代ギリシア・ローマの料理を紹介する本。ホメロスの時代からギリシアの都市国家の発展、マケドニアの台頭、そしてローマの発展と歴史を追いながら料理を紹介してゆく趣向。各時代の劇や詩、手紙等を繙いて当時の食卓や饗宴の様子を紹介してくれるので、ギリシアの文化がマケドニアやローマにどう受容されたか、アレクサンドロスの東征やローマ帝国の拡大でどんな変化があったのかが窺えるのも楽しいところ。ホメロスの時代の素朴な料理が、世界の広がりや文化の爛熟とともに香辛料、食材が豪奢で退廃的なものになっていくのを興味深く眺めました。2019/03/18

はる

11
先ず、ギリシア人は大麦のパンを食べ、ローマ人は小麦のパンを食べていた。そうなんだ~。ギリシア人はエーゲ海に面していながらあまり魚は食べなかった。この本は元ネタがイリアスやオデュツセイアにあり、レシピや食卓を前に2000年前の人々がホッペが落ちるほどに料理を楽しむ姿が活き活きとしていた。壺に描かれた饗宴にも頷けた。是非ともこのような楽しみの姿を古典から読とってみたい。レシピは知らないスパイスも多く、ちょっと自分には、だが。欲を言えば再現料理の写真をだが。でも、古典の世界には十分に引き込まれた。2023/04/28

くさてる

9
古代ギリシアやローマで実際に食べられていたとされる料理を、当時の文献や資料を用いて再現し、紹介したもの。レシピ付きで、現代の食材で代用できるものなどについても丁寧に解説されているのですが、やっぱり写真が欲しいなあ…。2014/09/26

viola

7
蜂蜜とオリーブというのは分かるけれど、アジアのイメージな魚醤をこんなにも使っていたとは!ホメロスには魚を食べるシーンがないということは最近知りましたが、果物もないよう。遠い昔のレシピを再現した料理って、大抵写真がないのが残念。実際に作っているのだから、少しは載せたらいいのに。古代ギリシャ・ローマの料理を、どこの国の著者だか分かりませんが、日本人ではなく外国人が書いたというのも距離感を感じさせてしまう原因だったり。日本じゃ材料が手に入りにくかったり。キャベツのアテネ風、鯛のチーズとホイル焼きは美味しそう。2013/01/04

るるぴん

4
器や飲み物に興味が湧き、では原点の料理は?と思い読了。紀元前でも、今と変わらぬ味というか、調理法方で料理やおもてなし(宴会)をしていたようだ。オリーブ、香辛料、ハーブ、ワインビネガー、蜂蜜(砂糖代わり)、魚醤(ナンプラー)、セロリ、レーズンやナッツ類、チーズなどの乳製品、オリーブオイル、塩・・などが良く出てきた。ローマ時代には豪華な銀器も使用されていたようだ。驚き。シンプルでダイナミックな料理が多く、すぐにでも作れそうなものも多かった。何より読みやすい。「アピキウスの料理書」もいつか読みたい。2018/10/26

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