内容説明
本書では、18世紀後半から19世紀半ばにかけての初期植民地時代、20世紀中葉に沸き上がったゴールドラッシュ時代の建築物を紹介しながらオーストラリア建築の歴史を紐解き、オペラハウス、オリンピックスタジアムといった現代建築に至るまで、今日のオーストラリアを形づくった建物をあますところなく紹介。巻末には、70の建物の住所と地図を掲載し、ガイドマップとしても利用できる一冊。
目次
序 オーストラリアが210年で築いたもの
1 ビルド・フロム・ナッシング―流刑囚人自らが作った囚人の町
2 シドニーとシドニー近郊の植民地建築―英国建築文化の移入と展開
3 オーストラリアン・ヴェランダ・ハウス―外部に拡張された内部空間
4 タスマニアの小さな町から―ジェームズ・ブラックバーンの建築
5 ヴィクトリアン・メルボルン―ゴールド・ラッシュが生んだ華やかな建築群
6 オーストラリアの新しい骨格
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
293
オーストラリアにはシドニーに2度行っただけなので(延べ滞在日数は1か月弱)建築物といっても思い浮かべることができるのは、あの独特のスタイルのオペラハウスとロックス(歴史地区)の古い建造物くらいである。本書ではシドニー、タスマニア、メルボルンの古い建物を紹介している。シドニー篇ではロックスとハーバーブリッジ、そして旧総督邸など、平屋もしくは2階建て等の低層建築物が中心であるが、タスマニア篇ではセント・ジョージ教会などの、なかなかに重厚な建物も。一方、メルボルンにはヴィクトリア様式の建物群が残っているようだ。2023/09/04
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