内容説明
トップ選びは、すべての企業が直面する大きな問題である。封建時代にも、上は将軍家から大名家、下は民間商家にいたるまで、血か能力かをめぐってお家騒動は世に絶えなかった。情に流されて子孫を分裂抗争にいたらしめた八幡太郎義家の子・義国、家臣間の派閥が生んだ南部騒動、徳川家維持のため家康のとった御三家教育法等々。武将・商人三十人の成功・失敗例を取り上げ、事業をどう継続させるか、後継者をどう選ぶか、先人の知略を指南。
目次
事業の継続性と後継者養成
昔からあった二代目の悩み 武田信玄、織田信長
真説“三本の矢” 毛利元就
部下は“痛み”をもつ将棋の駒だ 細川幽斉・忠興父子
自らを反面教師に跡継ぎ教育 大久保彦左衛門
跡継ぎ養成職の代表 安藤直次
ユニークな分家教育 徳川家康
社員の心を跡継ぎに向けさせる 黒田如水・長政父子
父の火の粉を子に払う 板倉勝重・重宗父子
親子討論で新事業の発想 角倉了以父子
後見人の苦悩 島津久光〔ほか〕