極北へ

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  • サイズ B6判/ページ数 208p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784620324289
  • NDC分類 297.809
  • Cコード C0095

出版社内容情報

『最後の冒険家』( 開高健ノンフィクション賞受賞)以来の傑作長編ノンフィクション。終わりのない長い旅は、このときからはじまったのだ――。

カナダ、アラスカ、グリーンランド、ノルウェーなど北極圏とその周辺地域「極北」。なかでも世界を駆け抜ける写真家・石川直樹にとって、20歳のときに登頂したアラスカの象徴・北米大陸最高峰のデナリ山は、すべての旅の〈原点〉だった。

極寒の地に生きる人々の暮らし、厳しくも美しい自然への畏怖。人間の野生を呼び覚ます圧倒的な世界との出会いを瑞々しい文章で綴る。開高健ノンフィクション賞受賞『最後の冒険家』以来、初の長編エッセイ。

「本の時間」連載に大幅加筆し、18年のときを経て2016年に再訪したデナリ紀行も収録。

石川直樹[イシカワナオキ]
著・文・その他

内容説明

すべての旅はここからはじまった。二十歳で登頂したデナリ山。アラスカ、グリーンランド、カナダ、ノルウェー、そして、二度目のデナリ―。地球の極北に魅せられた長い旅の軌跡。世界を駆け抜ける写真家の“原点”。野性の厳しさと美しさに導かれた出会い。開高健ノンフィクション賞受賞後、初の長編エッセイ。

目次

デナリ
アンカレジ
フェアバンクス
タルキートナ/シトカ
ノーム/シシュマレフ/コッツビュー
ヌーク
カンゲルルススアーク/イルリサット
ノルウェー北極圏
スヴァルバール諸島
イヌビック/タクトヤクタック
二度目のデナリ
極北へ、ふたたび

著者等紹介

石川直樹[イシカワナオキ]
1988年東京生まれ。写真家。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。『NEW DIMENSION』(赤々舎)、『POLAR』(リトルモア)により日本写真協会新人賞・講談社出版文化賞、『CORONA』(青土社)により土門拳賞を受賞。著書に、開高健ノンフィクション賞を受賞した『最後の冒険家』(集英社)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

107
極北ってどんなところなんだろう?冒頭のデナリ(昔はマッキンレーといった)を目標に著者はアラスカ、グリーンランドの町を旅しながらそれぞれの町紀行として綴る。途中星野道夫や植村直己の即席や彼らのことを感じながら進む。今、世界的な温暖化のなか北極も大きな影響があり、家の土台ごと波にさらわれた写真は目を覆うばかりだ。そこで暮らす人々も伝統文化から近代文化へ移行する途中でもある、語り口が静かなので読んでいてもさらりとして冬の夜にピッタリだった。海外に出かけたことがない自分がとても小さく感じられた。図書館本2022/01/10

Aya Murakami

94
図書館本。シェルパのポルパシリーズのコメントで紹介されたので借りてきました。 本書にて河野兵市さんの名前を知りました。冒険家ってどこで命を落とすのかわからないものなのですね。本書の作者さんもいつかは…。そんな恐ろしい未来を予想してしまいながら読みました。 デナリの登山は剃刀やナイフのように切り立った尾根を通過するそうな…。そして犬ぞりとちがって機械は壊れたら終わり。どちらも自然の恐ろしさです。2022/03/27

Tenouji

25
石川直樹氏の個展を見に行き、積読本を、ようやく手にしました。旅の描写に交じって、著者の洞察力を感じさせる文章が、とてもいいです。個展では、石川氏が読んだ本も飾られていて「自分の旅はすべて本から始まっています。」との手書きのコメント。やはり…とニヤリとしてしまいました。2019/03/20

スプリント

16
若い頃から名を馳せていた冒険家兼写真家の方が書かれています。一般の人は一生縁のない世界のことを伝えてくれる人です。2018/09/03

16
静けさが染み込んでくる。途中途中、息を止めたり深呼吸をしたりしてしまっていた。「時計の針が進んでいくのとは異なる、もっと大きな時の流れ」。私も、一瞬だけ溶け込めたような気がした。2018/04/10

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