虐待の淵を生き抜いて

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虐待の淵を生き抜いて

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  • サイズ B6判/ページ数 191p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784620323428
  • NDC分類 369.4
  • Cコード C0036

内容説明

生まれた時から極悪の赤ちゃんなんていない。「虐待したらアカン」ことは誰でもわかっている。でも、どうしてもそれをやめられない人がいる。毎年、過去最多件数を更新する日本の児童虐待。「誰でも絶対やり直せる!」という信念のもと、加害者の心に寄り添う著者の愛と希望の言葉―。

目次

第1章 置いてきた過去(継母、二十二歳;「しつけ」という言い訳 ほか)
第2章 虐待してしまう大人を救いたい(自殺してしまったお父ちゃん;お父ちゃんの過去 ほか)
第3章 子育てしながら自分を育てよう(息子は息子でいいんだ;子育ては親を育てる ほか)
第4章 今日から幸せになっていこう(幸せの基準;自然乾燥の力 ほか)

著者等紹介

島田妙子[シマダタエコ]
1972年、神戸市生まれ。兵庫県児童虐待等対応専門アドバイザー、児童虐待防止機構理事長、日本アンガーマネジメント協会認定アンガーマネジメントファシリテーター。4歳の頃、両親の離婚で兄2人と児童養護施設に入所。7歳のとき、父が再婚、共に暮らし始めたが、父と継母による壮絶な虐待が始まった。それを乗り越え、中学校卒業後、工場勤務を経て映像制作会社へ転職。22歳で結婚し、3人の子どもを育てながら、2007年には映像制作会社「株式会社イージェット」を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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のんすけ

33
図書館本。虐待を受けて育った著書が訴える、虐待をしてしまう親をいかに救うかの話。中盤まではなるほどと思ったのですが、後半は性善説が鼻についてしまい、落ち着かなかった。確かに虐待をしてしまう親にも理由があり、生まれついてのそんな人はいないというのを信じたい。でも子どもの頃から言葉の通じない人もいる。ここまで人を信じてしまうのは私は逆に怖い。2016/12/07

わむう

24
父親の再婚をきっかけに継母と実父から虐待されるようになった著者と2人の兄。著者は2人を恨まず、我が身の辛さより、なぜ虐待をしてしまったのかと2人の心理を理解しようとします。現在は虐待を受けた子のケアだけではなく虐待をしてしまう親の心のケアも行なっているそうです。2019/04/24

パグ犬

23
著者自身の虐待経験を踏まえ、児童虐待根絶を訴えている。著者曰く、大人としてのプライドが邪魔して、なかなか子供に謝る事が出来ない。それが不本意な虐待に結びついてしまう…と。虐待をするほうもされるほうも、どちらも苦しいのだ。著者が、亡き小兄に送った詩の一節。『今日あなたが何気なく過ごした一日は僕が生きたかった一日です』。今日、この瞬間生きているという奇跡を、ふと立ち止まって考えたくなる一節だ。2016/06/14

caramel

13
著者は虐待を受ける生活の中でも兄弟や先生など、守ってくれたり共に戦ってくれる人がいたおかげで自分をなんとか肯定できたり、歪まずに大人になれたケースなのかなと思った。自分にも当時、そんな人が一人でもいたらな…と思ってしまいました。彼女の活動で救われる子供達は多いと思うので、学校で講演したりそういうことが増えていくといいなと思いました。2022/10/02

ぱぁる

10
ジョセフ・マーフィーさんの言葉が沁みます。「過去のことは水に流して、昔の恨みや悲しみをいつまでも考え続けることは絶対にしてはいけない。過去の過ちを改めた人は、すでに生まれ変わっているのです。いつまでも責めることは、無実の人を責めることと同じなのです。」虐待やDVは連鎖するというけれど、著者は冷静に自分を見つめ、断ち切ろうとしている。2016/08/14

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