中国のブタが世界を動かす―食の「資源戦争」最前線

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中国のブタが世界を動かす―食の「資源戦争」最前線

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  • サイズ B6判/ページ数 207p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784620322445
  • NDC分類 611.3
  • Cコード C0034

内容説明

世界のブタ10億頭の半分は中国。そのブタが食糧を食べ、穀物相場が動き、世界各地を飢饉が襲う!日本の「食」は大丈夫か?世界市場を一変させたトンでもないブタの影響力!世界食糧市場のビッグバンの背景を探る。

目次

第1章 ブタが世界の食のステージを変えた(食料の値上がりが政権を転覆させる引き金に;薄煕来の発言 ほか)
第2章 中国の爆食を支える流通変革(雇用を生み出せなくなった国;中進国の罠 ほか)
第3章 ブタが動かす世界の食糧調達市場(世界の穀物の在庫の三分の一は中国に;新たなステージに入った世界の食糧市場 ほか)
第4章 二一世紀の食料危機とはなにか(自然の反逆が始まった;常態化する異常気象 ほか)

著者等紹介

柴田明夫[シバタアキオ]
1976年、東京大学農学部卒業後、丸紅に入社。鉄鋼第一本部、調査部を経て2000年に業務部経済研究所産業調査チーム長。2001年に丸紅経済研究所主席研究員。2003年副所長、2006年所長、2010年4月より代表。2011年10月より資源・食糧問題研究所代表に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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壱萬参仟縁

17
中国も食糧輸入国となっている(3頁)。 この事実は、今後とも日本にとって脅威。 TPPでどうなることやら? 中国は食肉の7割を豚で占める(16頁)。 ブタは1日の大半を寝ている(24頁)。 寝るのが楽しみという人はブタになる、 ということかな? 2000年、中国はWTO加盟の前年で、 農経学者はアジアのオランダ、デンマークを目指す と指摘している(48頁)。 私などは、国民が不幸な先進国から 幸せな中進国へ没落すればいい、 とひそかに思っているが、その中心国の罠というのが あるという。 2014/04/15

kenitirokikuti

6
2014年刊行。中国ヘイト本っぽいタイトルだが、穀物の国際市場に関する本(著者は丸紅の人)。豊かになった中国で養豚業が盛んになり、飼料となるトウモロコシが輸入に転じる。穀物市場は極めて寡占的なものなので、実勢を離れた価格の変動が始まると政変の遠因となる可能性がある。先週読んだ新聞記事にも、アラブの春を招いたのは数年前の干ばつだと分析していた。先進国では原油価格が不安定になると響くかな。それは飢えたことのない者の感覚なのだろうけれど…▲現在、豚の残飯飼育は絶えているそうだ。確かに千葉茨城でも廃豚舎は増えた。2018/01/31

ANUNYAPHUM

5
食糧問題に関する本ですが、中国に特化したものではなく、中国人がブタを食べる量が増えた事で、世界のバランスが変わったという論旨です。 ただ、この部分に触れている割合は少なく、色々な問題を扱っているので、全体的に散漫な印象をうけました。 私のように中国に住んでいた人でなくても、中国の事を有る程度研究している人であれば、新しいトピックはないのでは無いでしょうか。 2014/02/04

さとむ

4
最近、生態系や気候変動、食糧問題などに関心が向く。「もう勘弁して」という地球からの悲鳴が聞こえる気がするからだ。著者はこれらを「自然の反逆」と表現、「地球の能力以上に人類の活動が活発になっている」と記していた。全く同感だ。人口が増えれば、穀物や肉の消費量も増える。豚や牛の頭数が増えれば、エサとなる穀物量も増える。穀物の生産量を増やすためには、大量の化学肥料や除草剤が必要だし、遺伝子組み換え作物への依存度も増す。表題はあくまで象徴的な例えであって、今後各国でいろんな問題が起きうるという警鐘が鳴らされている。2014/02/20

Hiroki Nishizumi

3
割と一般論が多い。食糧問題の基礎知識としては悪くないかも。2021/10/26

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