権力の館を歩く

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権力の館を歩く

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  • サイズ B6判/ページ数 357,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784620320083
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0036

出版社内容情報

歴代首相邸や政府・政党の建築物を訪ね、その空間と時間から権力者達の本性に迫る。建築と政治の関係性という全く新たな視座を打ち立てるノンフィクション。

内容説明

建築が政治を決め、政治が建築を決める。吉田茂から小沢一郎まで権力者たちの住み処や国家機関の建物、政党本部ビルなど「権力の館」で交錯する時空へ身を投じ、かつてそこで営まれた政治の意思と権力者たちの本音を逆照射する。新たな視座を打ち立てる、画期的な日本政治論。

目次

1 権力者の館(吉田茂 大磯御殿―政治も普請も道楽尽くす;吉田茂 目黒公邸―ワンマン好みの宮様の「光の館」;鳩山一郎 音羽御殿―人々を呼びこむ日だまりの丘 ほか)
2 権力機構の館(首相官邸 上―保守本流は住まず、保守傍流と平成流が住む館;首相官邸 下―秩序と安定と孤高の館に「魔性の力」は蘇るか;貴族院・参議院―議事堂に埋め込まれた変わらぬ天皇秩序 ほか)
3 政党権力の館(自由民主党本部―出入り自由、機能重視の「繁華街」;砂防会館―インフラ整備を背景に、党本部そして政権派閥の館へ;宏池会事務所―風化する保守本流の聖地 ほか)

著者等紹介

御厨貴[ミクリヤタカシ]
東京大学先端科学技術研究センター教授。同大学院工学系研究科建築学専攻兼担教授。東京大学博士(学術)。研究分野は政治史、オーラル・ヒストリー、建築と政治、公共政策。1951年、東京都生まれ。75年東京大学法学部卒。同年同助手、東京都立大学法学部教授、ハーバード大学客員研究員、政策研究大学院大学教授をへて現職。主著『政策の総合と権力』(東京大学出版会、サントリー学芸賞)、『馬場恒吾の面目』(中央公論新社、吉野作造賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hiroki Nishizumi

4
衣食住の中で住の影響が最も大きいとする著者によるお館巡り。これを読むと政治家の怨念を感じるし、善し悪しは別として、今のような小粒な政治家は何か情け無いと思う。2020/11/25

Haruko

2
貴族院議員を祖父にもつ著者による東京建築散歩。前半は昭和の宰相が腐心した周辺との距離感を現す私邸 別荘の考察によるさらりと読ませる政治史になっている。 だが、後半の建築学の視座でえがかれている最高裁判所を始めとする歴史の舞台となった歴史的東京建築散歩は、耳学門の域でこなれておらず退屈。2017/09/06

ぼのまり

2
歴代の首相の私邸や省庁舎、政党本部など、日本の権力が集まる建物を中心に、これまでの歴史を含めて振り返る。特に歴代首相の私邸、別邸は写真を通してでも、そこで重要な政治決定がされたエネルギーが今も残っているように感じられた。プライベートとの分離など動線に気を配る人もいれば、あえて混在させる人もいる。目指す政治がその建物、空間に凝縮されていて、面白い1冊でした。2013/07/03

渓流

1
無機質の冷たい鉄とガラスとセメントという素材を使って、温かみのある人間味豊かな建物を作った鬼才の建築家安藤、建物という無機質の空間もそこに住む住人の個性によって色んな風合いが出てくる、そんな思いを持って読んで見ようかと手に取ったが、その思いを存分に満足させてくれる内容ではなかったカナ。座談のネタにはなろうか。2011/01/06

のの

0
館と権力の関係について、いわゆる権利者とされる総理、それから政党がどのような建物にいるかを記すことで、その志向を浮き彫りにする。そもそもこれらの館を見られるということもまたすごいなぁ。2015/08/28

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