あしたの虹

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  • サイズ B6判/ページ数 244p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784620107301
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

女子高生ユーリが好きになったのは、幸福から逃げる男。ふたりの運命の恋の結末は?瀬戸内寂聴・86歳が“ぱーぷる”の名前で書いた、初のケータイ小説。ケータイ小説サイトで話題になったラブストーリー。

著者等紹介

ぱーぷる[パープル]
瀬戸内寂聴。1922年徳島市生まれ。’57年「女子大生・曲愛玲」で新潮社同人雑誌賞を受賞。’63年「夏の終り」で女流文学賞を受賞。’92年「花に問え」で谷崎潤一郎賞、’96年に「白道」で芸術選奨文部大臣賞を受賞。’97年文化功労者に選ばれる。’01年「場所」で野間文芸賞を受賞。’06年にイタリアの国際ノニーノ賞受賞、文化勲章を受章。’08年坂口安吾賞受賞。第3回日本ケータイ小説大賞・源氏物語千年紀賞名誉実行委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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美登利

32
携帯小説は、読んだことはありません。恋空は映画で観たけど。若者が書く若者向けの小説と思い込んでるからかな。しかし、寂聴さん、86歳にしてどれほど感性が若いんだ!いや驚き。文章もそれらしく、もちろんご本人にしたらたわいもなさすぎる内容なのかもしれないけど、一生懸命さが伝わってきましたよ。多分知らないで読んだとしたら、ふ~んそういう展開ね、お決まりだねって思ったかもしれません。やはりお茶目ですね、寂聴さん。2013/12/03

みかん山のみかん

15
寂聴さんが86歳の時、パープルという名で書いた携帯小説。横書きなので読みづらいだろうと思ったが、読み始めるとまったく気にならず、引き込まれたようにページが進む。簡潔で短い文章がかえってストーリー展開のテンポの良さや面白さを引き立たせる。寂聴さんが書いたと知らなくても、それなりの人生の経験者でないとその文章は書けないよねと思うような表現が随所にみられ、そうとうの書き手が記したのではと気付くと思う。寂聴さん恐れ入りました。でも、わたしは寂聴さんが訳した源氏物語の頭の中がくらくらするような絢爛豪華な文章が好き。2013/10/10

くらげ@

12
(☆☆)うーん、なんとも言いづらい読了感。主人公もてるなぁ、いい大人に支えられているなぁ。…携帯小説ではない瀬戸内さんの作品を読んでみたい。2014/12/02

澤水月

4
090415 寂聴先生のケータイ小説マジパネェ! 初めのうちこそ改行超多く中学生の主人公があっというまに男の経験重ねたり…するものの、意外にだんだん格調高く品も良くなってしまう。ヒカルとルナの悲恋は源氏物語をモチーフとしているし、登場人物には「羅(うすもの)や人悲します恋をして」の鈴木真砂女を投影しキャラ分けしたかのような女性たちも登場(そういえば真砂女のことも小説化しておいでですね)。やはり染み付いた文学の香りは抜け切らぬ模様…ただ竹熊の「イヤボーンの法則」的なラストは笑えた。疲れたのねw2009/04/15

かい

4
作者インタビューによると、まず寂聴さん自身の自然な文体で書いてから、それをケータイ小説風になおしていたとのこと。途中からうんざりして、予定よりかなり早く終わらせた、というようなことが載っていて面白かった。

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