出版社内容情報
教師のジェイニー・ドゥ・ワールは勤め先の小学校から帰宅し、いつものように真っ先に愛する我が子を抱え上げた。そのまま居間に移った彼女が目にしたのは意外な男性の姿だった。腕の中の赤ん坊によく似た、つややかな赤毛と青磁色の瞳。葬り去ったはずの苦々しい思い出が、まざまざとよみがえる……。あれはジェイニーがカレッジを卒業したばかりのバカンス。太陽の降りそそぐナタールの海岸でひと目で恋に落ち、めくるめく夜を過ごした相手──ルドルフだった。私をもてあそび、残酷に裏切った男がなぜ今ここに?
イヴォンヌ・ウィタル[イヴォンヌウィタル]
瀬戸ふゆ子[セトフユコ]
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう
30
旅先で激しく惹かれあったジェイニーとルドルフがある出来事からすれ違い、そして再会。すれ違った理由を言っちゃえばさくっと解決なのにジレジレされられる。どう考えても想ってるのに。あれはルドルフの勘違いさせる態度がダメだよなぁ。出会ったときはあんなに情熱的な感じだったのに、再会後はなんであんなに言葉たらずになるかね、もうっ!2017/02/19
たまきら
14
1978年初版のロマンス。自分に自信のない若い女性が旅先で恋に落ち結婚に承諾するも、様々な理由で仲を引き裂かれ…という再会もの。男女のコミュニケーション力のなさが興味深いです。言葉の駆け引きは21世紀になって男女とも進歩してるんだなあ。2016/11/10
mum0031
4
教師のジェイニーと、実業家のルドルフ。 ジェイニーは、友達の家族と卒業のお祝い旅行へ。 そこで出会ったルドルフと恋に落ちるが、ルドルフの父が病に倒れ離れ離れに。 お決まりの…思い込み女シビルの策略にはまり、妊娠の事実を伝えず別れる。 だけど、ジェイニーも勝手過ぎる。 2年後に、子供を見て驚くルドルフが気の毒。2017/12/27