内容説明
父親の会社に突然パートナーとして入り込んだスタインに、ヘレンは惹かれながらも反発を覚え、冷たくあたっていた。そのことが原因で彼女は父親とも衝突するようになり、ついには逃げるように友人の暮らすフランスへと旅立った。そして1年後。父との和解のために帰ってきたヘレンの前にスタインが現れる。彼はいきなり強引に彼女の唇を奪うと、一転して冷酷な表情になり、こう告げた。「君のパパは亡くなったよ。葬儀は明日だ」遠のく意識の中で、ヘレンは叫んだ。“そんなの、嘘よ!”。
著者等紹介
パージター,マーガレット[パージター,マーガレット][Pargeter,Margaret]
ティーンエージャーの頃から短編小説を書きはじめ、やがては新聞の連載小説で腕を磨いた。恋愛小説に手を広げたのはその後のこと(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽこ
6
再読。たまに読みたくなる本。ヒーローの冷たい態度とは裏腹の、どうしてもヒロインを手放せない気持ちが伝わってきてやっぱり面白い。二人とも愛はあるので、どちらがイニシアチブを取るかの戦いなんだと思う。2017/01/16
ぽこ
4
ヒロインは世間知らずの無一文のお嬢様。ヒーローは金持ちだけど、思い込みの激しい傲慢タイプ。似た者同士で、お互いに惹かれあっているのに誤解、すれ違い、プライドの高さが邪魔をして、気持ちを認めることができない。好きだと言った方の負け、みたいな緊張感がとても面白かった。2015/07/21
りり
3
★★★☆☆世間知らずのヒロインは我がまま。途中からヒストリカルを読んでる気分になった。父親が死んだことも話さないヒーローは意地が悪い。可愛さあまって憎さ百倍なのかな。それでも暴君はストレートに、どれだけヒロインのことが好きか腹立たち紛れに言うから愉しい。これだけのことをしてるからついでに懇願もして欲しかったかも。1983年作品2015/06/11
きき
1
イマイチだった。展開も雑で盛り上がらずに終了。2015/11/07
ぽしょ
1
勘違いと思いこみからヒロインにきつく当たるヒーロー。ちょっと調べたらわかることを誤解したままだし、家政婦の人柄も見抜けないし、完全に頭に血が上って判断力なくして言いたい放題ですねえ…。この作家さんは他の本もこんな感じなんでしょうか。読んでこよ。2015/04/08
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