内容説明
放蕩者のハリー・レスターは田舎に向かって馬車を飛ばしていた。ロンドンで娘の結婚相手を探す婦人方に追われ、逃げ出したのだ。その道中、ハリーは馬車が横倒しになっている現場にでくわし、真珠のような肌の見目麗しい未亡人ルシンダを助け出した。たちまち欲望を感じたハリーは、彼女がニューマーケットを訪れ、宿屋に泊まるつもりだと知ると、猛然と反対した。荒くれ者の集まる競馬の開催地で宿屋に泊まるなんて危険すぎる。気づいたときには彼女の抗議を無視し、伯母の館に案内していた。自分はただの保護者役で、彼女には近づかないと固く心に誓って。
著者等紹介
ローレンス,ステファニー[ローレンス,ステファニー][Laurens,Stephanie]
セイロン(現スリランカ)生まれ。5歳のとき、一家でオーストラリアのメルボルンに移り住む。大学では生化学を専攻して博士号を取得、その後、夫とともにロンドンに渡り、4年を過ごしたのち、帰国。研究活動に従事しつつ、十代のころから愛読していた歴史ロマンス小説を書き始める。現在ではアメリカでも人気が沸騰し、ベストセラーリストの常連となっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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びわ
3
再読。ハリーは慎重過ぎたんじゃないかなあ。なんか愛のソネットの時とイメージがちがったわ。後半はだれてしまった。ヒロインは超優秀。レノーアより頭いいかも。 求婚の作法もよもうかな。三男の話はあるのかしら2013/04/27
矢田ふみえ
1
ルシンダの強気で、賢い女性が、未亡人だけど男を知らないという役どころはできすぎだよね。しかも美しい。ヒロインもよう遊んどる感じ。それほど結婚を拒否するのもまぁいいけどね。2016/04/16
みか
1
理想の結婚相手として、女性達から追いかけられているハリー。彼はまだ結婚するつもりはなかったが、横倒しの馬車から助けたルシンダが、気になって仕方がない。一方ルシンダはハリーに恋し、彼の気持ちを自分に向かせようとする。ストーリーは、じっれたく進んで行く。なかなか愛を認めようとしないハリー。ルシンダの方がよっぽど潔かったヨ。事件の方も、特に謎があったわけではなく、全体的に盛り上がりにかけて、淡々としていました。。2011/08/07
MOMO
1
あぁ、それにしてもハリー君ッたらまどろっこしいったりゃありゃしない!読んでてイライラするほどよ!もっとも、過去にあったことを考えると、彼が用心深くなることも、わからいではないけれどもさ・・・。まぁ、悪役は悪役としてきっちりお仕事をしてくれた上に、お約束的な結果になってくれたので、そこはスッキリ!もっともシリーズ二作目で言えるのは、亀の甲より年の功!経験豊富なおばさまの助言には、間違いはないってことかしら? 2011/02/06
まるかず
1
最高に良かったです!! ラストのワンシーンがもう、超お気に入りです♪♪ 結婚する気がないから、ルシンダにアプローチはしない。けど、ルシンダが好きだから、彼女を口説こうとする紳士が現れると邪魔に入る。こんな書き方をすると、とても子供っぽい男性のように思えますが、ハリーは自信に満ち溢れたとても素敵なヒーローです♪2010/08/28